大好評!宗像里山の会の皆さんによる「たけのこ堀り体験講座」~5月3日レポート~
更新日:2021年5月3日
こんにちは、ママレポーターの新田です。
今回紹介するのは、「宗像里山の会」が講師を務める「たけのこ堀り体験講座」。毎年定員がすぐ埋まるという、宗像ユリックスの人気講座で、新型コロナウイルス流行のため2年ぶりの開催です。
私が講座を知ったきっかけは、子どもとユリックスのわんぱく広場で遊んでいるときに見かけた「宗像里山の会」の案内板。普段は立ち入ることが出来ない柵の奥の竹林でたけのこ堀りができるということで、ワクワクしながら行ってみました!
市広報紙3月1日号内「ユリックスサラダ3月号」に掲載されていたチラシ
わんぱく広場の奥にある案内板、見たことある方も多いのでは?
たけのこ堀りの前に筍の特性を知ろう!
4月3日に行われた講座は2回に分けて行われ、約50人が参加。竹林に入る前に里山の会の水上さんから「地中では1日数ミリしか伸びない筍は、地上に出ると1日40センチも伸びる」こと、「親竹から地下茎が横に伸びており、その節から出てくる芽が筍”」ということを教えてもらいました。
講師の水上さん(中央)。他19人の会員の方から指導がありました
地下茎の様子。節から芽(筍)がでてきているのが分かります
今回収穫する品種・孟宗竹(もうそうちく)は、1日で120センチ伸びたという記録もあるようで、子どもの身長を1日で超えてしまうその成長スピードには驚きです!
筍は、親竹が生えてきてから3年目と5年目にたくさん出てきた後、あまり生えてこなくなる特性があり、竹林の環境を保つためには老齢竹を切り倒し更新していく必要があります。そこで里山の会では、竹に「いつ生えてきたものか」年数を書いておき、管理しているそうです。
2017年と2020年に生えてきた竹。古くなると節の色が黒くなります
竹の葉の音に癒されながらたけのこ堀り開始!
筍について学べたところで、6班に分かれていよいよ竹林に入林です。
立ち入り禁止ゾーンに足を踏み入れます
普段とは違うところから見るパットゴルフ場。いい景色です
整備された竹林が広がっていました。竹の葉が揺れる音が心地よい!
今回は19(2019年に生えてきて今年が3年目)、17(同5年目)と書かれてある親竹の近くに筍がたくさん生えているということで、「1人2個」を目標にたけのこ堀りが始まりました。
会員の皆さんに掘り方を教わります
急斜面でクワを扱うこともあり、大人の参加が多めでしたが、家族連れも何組かいましたよ。
「失敗してもコツを掴んだらまた来年もおいで」と会員の方
参加者のうち、先月市外から引っ越してきたばかりというご家族は「新しい街で面白そうなイベントがあったので参加しました」とのこと。お父さんが、階段途中に生えていた筍を頑張って掘っていました。
家族みんな筍大好き。楽しかったです!
足場の悪い急斜面では、初めて持つクワに「やりづらい!」と悪戦苦闘しながら、筍の根本部分を狙ってクワを打ち込む中学1年生の男の子の姿が。家族も周りで見守っています。
筍の真ん中についクワを当ててしまい、思わず「あー!!」と声を上げる大人たち(笑)
会員の方から「まっすぐクワを振り下ろして!」と熱く指導され、最後は見事1人で大きい筍をゲットできました。
急斜面で会員の方に指導されながら真剣にクワを打ち込みます
初めてのたけのこ堀り。大満足の様子!
たけのこ堀り終了!どれぐらい採れたかな?
皆で採った筍はバランスを考えて人数分に分け、くじで決まった順番でそれぞれ持ち帰ります。
全部で150キロちょっと採れました。どれも大きい!
生の筍を持ち帰るだけでなく、事前に里山の会の皆さんが筍を茹でており、希望者は手持ちの筍と交換することもできます。筍は収穫後、時間が経つほど苦味を増します。茹でる時間や大きな鍋が無いという方に、とてもありがたいサービスですね。
とてもいい匂い。大きい鍋だと味わいも違うそうです
私は帰宅後、ユリックス産の筍と、鐘崎産のワカメで若竹煮を作り、美味しくいただきました!
宗像の山の幸と海の幸のコラボです!
宗像里山の会について
たけのこ堀りのほか、宗像里山の会に貴重なお話を聞くことが出来ました。
近年、放置竹林が道や家を脅かすなど全国的に問題になっており、そのような竹を伐採することが「宗像里山の会」の主な活動です。私有地の竹藪についての相談も受けており、市内に竹藪を持つ県外在住の方からの問い合わせもあるんだとか。
今回、講座が行われた宗像ユリックス近くの市有地も、以前は竹藪状態でした。それを筍を収穫する竹林として活用するために、平成24年から重機を入れて道づくりからスタート。平成27年から筍の収穫ができるようになりました。
左から同会副会長の長尾さん、丸山さん、武重さん
「雨後の筍」という言葉のように、放っておいても次々と生えてくるものだと思っていた筍。
宗像里山の会の皆さんが年間を通して伐採・追肥など管理してくださっていることで、厄介者扱いだった竹藪が今や市民に愛される宝(筍)の山となっています。
皆さんもぜひ、手入れされた美しい竹林での「たけのこ堀り講座」に参加してみてください!
(レポートは原文のままで掲載しています)
「宗像里山の会」のその他の活動についてはHPをご覧ください↓
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