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むなかた電子博物館は、タイムトンネル~7月7日レポート~

更新日:2021年7月7日

こんにちは。今年度から市のパパレポーターに就任した久田です。
今しかない時間を我が子と共有し、自分のような新米パパへのエール、宗像の魅力を発信していきます。これから一年間よろしくお願いします。

就任後初めてのレポートは、時間の壁、距離の壁、時空を乗り越えて、世界中どこからでも行くことができる「むなかた電子博物館」についてです。

  • 画像をクリックすると「むなかた電子博物館」などの該当ページへ移動します

 

むなかた電子博物館って?

「むなかた電子博物館(通称「むなはく」)」は、平成17年(2005年)にインターネット上に開館。今なお新しい特集・情報が投稿され日々発展を続ける、宗像市が世界に誇る電子博物館です。

私が知ったきっかけは、宗像市の公式LINE。
基本メニューに、「むなかた電子博物館」のアイコンがあったことです。

市の公式LINEの基本メニューのアイコンから、博物館へ移動できます

市の公式LINEの基本メニューのアイコンから、博物館へ移動できます

 

このコロナ禍に各イベントが中止・延期を余儀なくされていく中で、「むなかた電子博物館」なら、いつでもどこからでも、インターネットを通じて行けるのではないかと思い、運営委員会の方を取材。
お話を聞いて印象に残っているものを3つ、順を追って紹介します。

下記リンクをクリックすると、該当箇所に移動します

  1. 1万点以上のデータと魅力的なコンテンツ
  2. 求む!めずらしい生き物の目撃情報
  3. 宗像大社の大きな存在感と共創の想い

 

1万点と聞いてビックリ!膨大なデータの中から、どんなものを学ぶことが出来る?

TOPページはこちら。大島の広大な海が目印

TOPページはこちら。大島の広大な海が目印

 

1万点以上のデータは宗像市から提供されたものを一元管理。重要文化財を始め、特集・歴史文化・自然・出版物をテーマに記録・分類し、データベースを構築しています。
これに加え、市民から寄せられた情報、取材を通じて得た動画・静止画を日々集積。進化していきます。

動画や画像データが豊富にあるので、図鑑形式でお子さんも楽しめます。
もっと知りたいと思えば、より専門的なページにたどり着くこともでき、大人でも「へーー!」と驚くコンテンツもあります。

 

宗像市の歴史を知りたいと思えば、「むなかた今昔」がオススメ

宗像の歴史を分かりやすく学べます

宗像の歴史を分かりやすく学べます

 

その中には、「天武天皇」「源頼朝」「石田三成」等の歴史の教科書に出てくる人物や、宗像市での出来事を、日本史の主な出来事と並行して年表形式で掲載されています。

 

宗像の地名の由来を学べる「ナゼ?ナニ?地名講座」

宗像の特徴ある地名など探してみましょう

宗像の特徴ある地名など探してみましょう

 

私の住んでいる赤間地区の「赤間」の地名の由来を調べてみました。

『宗像の浪漫街道』より

古い文献などには「赤間」の地名を「赤馬」と書いたものがよくあります。一説には、神武天皇が日向から大和へ向かう際に、露払いの神様(八所宮の神様とも言われる)が赤い馬に乗って姿を現わし、人々を指揮したところであるため赤馬と付き、のちに赤間と書くようになったと言われています。身近には、法然寺山門の横にある石碑に、赤馬と刻まれた文字を見ることができます。

『宗像市史通史編第三巻/近現代』より

地名は、神武天皇(じんむてんのう)東征の時、赤馬に乗って現われ、住民に従軍するよう命じたことに由来。

「赤間」の地名の由来を詳しく知ることができました

「赤間」の地名の由来を詳しく知ることができました



さあ、皆さんのお住まいのエリアの地名は掲載されているか、チェックしてみてください。

 

貴重な遺跡の説明や、出土したものが紹介されている「むなかた遺跡マップ」

むなかた遺跡マップ

むなかた遺跡マップ

 

田熊石畑遺跡

宗像市役所からすぐに位置する同遺跡を調べてみました。
今は「田熊石畑遺跡歴史公園(いせきんぐ宗像)」として親しまれ、市民の憩いの場として整備されています。

公園として親しまれる「いせきんぐ宗像」の歴史を調べてみよう

公園として親しまれる「いせきんぐ宗像」の歴史を調べてみよう

 

小さい頃に遊んでいた「あの場所」を、中学高校などと大きくなって調べることで、その歴史的価値や遺跡に気づけることも魅力の一つ。
また大人になってからもより理解が深まったり、違った角度から楽しむこともできたりします。

桜京古墳

普段立ち入り禁止で見ることのできない「桜京古墳」の図解も公開されています。
また、360度写る専用の特殊カメラで撮影した3Dも公開されているので、スマートフォンやパソコンからぐるりと内部を探検することも。正に自分がそこに立っているかの様な気分を味わうことができます。

釣川河口の左岸丘陵に位置する桜京古墳

釣川河口の左岸丘陵に位置する桜京古墳

 

3Dカメラを自分で操作することができます

3Dカメラを自分で操作することができます

 

遺跡の発掘調査というと、地域の図書館などで調べるイメージをする方が多いのではないでしょうか。
それを自分のスマートフォンやパソコンで気軽に学べるなんて、とても画期的なシステムですね。

昔から使われている道具を画像付きで解説「くらしと共にあった道具」

先日、新田ママレポーターでも紹介されていた「宗像のあまちゃん」
この海女さんたちが使う道具なども、分かりやすく紹介されています。

漁業・農業・海女とそれぞれ愛用されていた道具を紹介

漁業・農業・海女とそれぞれ愛用されていた道具を紹介

 

海女業で実際に使用していた道具。あなたはいくつ知っていますか?

海女業で実際に使用していた道具。あなたはいくつ知っていますか?
(答えは「むなはく」で確認してください)

 

親子で楽しむ・みんなで育てる「むなかた電子博物館」に!

膨大なデータを管理する「むなかた電子博物館」。
検索するとそれに関連する情報であふれ、調べていく中でさらに気になることが出できます。

調べるだけでなく実際におもむき、その場の空気を感じたくなる・・・自分の中で、さらに世界が広がることを感じられると思います。

宗像のあらゆる歴史・自然に触れることができます

宗像のあらゆる歴史・自然に触れることができます

 

お子さんと一緒に調べる際は保護者が誘導してあげることで、親子のコミュニケーションにもつながります。
さらに、調べる中で疑問に感じることがあれば、質問のメールを送って専門の先生からお返事ももらえます。

「こんな使い方ができたらいいのに!」という提案も気軽にメッセージを送ることで、より良い形として公開されるようになるかもしれません。ぜひ、皆さんの手で「むなかた電子博物館」を育てていきましょう。

 

求む!めずらしい生き物の目撃情報(ホタルとコウノトリの実例)

宗像市内では、5月中旬から6月になると「ホタル」が各地で姿を現します。

市内のホタル名所が分かるホタルマップ

市内のホタル名所が分かるホタルマップ

 

「むなはく」では、「水と緑の会」と一緒に市内のホタル目撃情報も募集しています。見かけたら、ぜひ専用の「目撃報告フォーム」に情報を提供してあげてください。

ホタルの飛来目撃報告フォーム(外部サイトへリンク)

https://munahaku.jp/nature/hotaru/hotaru_research/

宗像市では、ゲンジボタルとヘイケボタル、ヒメボタル、オオマドボタルが生息。
主に5月中旬から6月にかけて飛翔しますが、その年や種類によってピークはさまざま。
特に見つけやすい条件は以下のようにいわれています。

  • 雨が降る前
  • 湿度が高く風のない日
  • 午後8時から午後9時頃まで

ホタルの見つけ方はこちら(外部サイトへリンク)

https://munahaku.jp/nature/hotaru/find/

今年は梅雨入りが早く、自然相手には「ここだ!」という場所に何日も通ってみることで、運が良ければホタルに出会えるかもしれません。

おすすめのホタルスポットは、「ホタルの里」。
美しい川が流れ、駐車場もありますのでぜひ行ってみてください。

平成5年に作られたホタルの里公園

平成5年に作られたホタルの里公園

 

直近の投稿情報!特別天然記念物「コウノトリ」が飛来!

最近の目撃情報の例として、特別天然記念物のコウノトリが「むなはく」に掲載されました。
宗像市在住の川野さんが釣川のあたりで目撃し、写真を投稿してもらいました。

コウノトリ飛来!

コウノトリ飛来!

 

写真を見ると、ひざの辺りに輪っかのような物がついているのが分かるでしょうか?
川野さんが岡山県の研究所に確認したところ、これは「どこで産まれてどこで飛び立ったのか」という個体番号が記録されているのだそうです。
これによると、1羽は兵庫県から、もう1羽は島根県から飛来したのだとか。

今まで飛来した目撃情報はあったものの、今回ここまで分かったということで、野鳥の専門家の方々と情報共有し、話あって掲載まで至ったそうです。

また、コウノトリに限らず野鳥のページもあるので、「あの鳥って何の鳥?」と調べ、疑問を解消できるかもしれません。
さらに撮影した写真などを投稿することで、あなたの目撃情報が電子博物館の1ページに記録されるかもしれませんよ。

 

宗像大社の大きな存在感と市民・様々な活動団体、専門委員と共創する想い

このむなかた電子博物館は、市民・観光ボランティア、「水と緑の会」といった団体と、蝶や植物、野鳥の専門家の方々がチームを組んで共創しています。

情報は日々更新されていくので、お互いの強みを活かしながら、情報の精度を高めてアップデートしていく。
その活動の記録を技術協力し、デジタルコンテンツとして残しているのです。

「むなかた歴史観光」では、写真だけでなく動画も視聴できます

「むなかた歴史観光」では、写真だけでなく動画も視聴できます

 

今回取材でお話を伺ったのは、むなかた電子博物館運営委員会の委員長・伊津信之介さん、事務局長・塘将典さん、メンバーの弓削篤史さんです。

左から○○さん、塘さん、伊津さん(撮影のためマスクを外しています)

左から弓削さん、塘さん、伊津さん(撮影のためマスクを外しています)

 

お三方いわく宗像市を取材する中で、市における宗像大社の存在を大きく感じているそう。
例えば沖ノ島は、朝鮮半島や中国大陸など諸国間と活発に交流を行い、4世紀後半から9世紀末まで続いた、航海安全にかかわる古代祭祀遺跡なども残されています。
多くの国に深く関わっているからこそ、「むなかた」が「世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群」として存在しているのでしょう。

気軽に外出することもままならないコロナ禍だからこそ、この「むなかた電子博物館」の存在意義があり、求められていると感じています。
その証として、県外からも教材として使用したいという声が挙がったり、アクセス数も通常の倍になっているのだとか。

「むなはく」には、今回紹介し切れなかった魅力がまだまだあります。
ぜひ見ていただき、世情が落ち着いたら実際の場に赴くのもいかがでしょうか。

 

(レポートは原文のままで掲載しています)

 

このページに関する問い合わせ先

総務部 秘書政策課 広報政策係
場所:市役所本館2階
電話番号:0940-36-1055
ファクス番号:0940-37-1242

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