いせきんぐで遊ぼう!村づくりの会の皆さんの取り込みを紹介~6月11日レポート~
更新日:2022年6月11日
こんにちは、ママレポーターの新田です。
東郷地区には、古代の遺跡を間近で見ることができる「いせきんぐ宗像」(田熊石畑遺跡歴史公園)があります。「車道から見たことはあっても行ったことが無い」という方も多いのではないでしょうか?
いせきんぐでは、園内の整備や施設管理などをしている「田熊石畑遺跡村づくりの会」の皆さんが、子ども向けにさまざまな取り組みを行っています。
今回は、同会の安永憲男さんにお話を伺いながら、子どもの居場所として開処している「村っこづくり」を取材。月に1回開催している「古代体験」のイベントについても紹介します!
地域の子どもたちの寄り合い処「村っこづくり」
「村っこづくり」は、村づくりの会の皆さんが地域の子どもたちの「見守り」「体験の場の提供」を目的に開処し、今年で8年目。毎週火曜日と木曜日の午後3時30分から午後5時頃まで、園内の「寄り合い処」で開催しています。
登録制ですが、市内の小学生なら誰でも遊びに行くことができます。ただ、「放課後に子どもたちだけで学区外に出てはいけない」というルールがあるため、現在、遊びに来ているのは全て東郷小校区の子どもたちです。
(過去には保護者の方の送迎により他校の児童も参加していたそうです)
週に2回の開催ですが、地域の方が見守る「学童」という役割も担う「村っこづくり」。一度家に帰ってから遊びに来る子や、「後でお母さんが迎えに来る」と学校帰りに立ち寄る子もいます。会員の方が4人ほど常駐しているので、子どもたちの宿題を見てくれたり、ゲームの相手になることもあるそうです。
取材中、「一緒にオセロやろー」という男の子の声が聞こえてきたので目を向けると、子どもと会員の方によるオセロゲームが始まりました。
寄り合い処内。学校帰りの子は
宿題をしてから遊びます
楽しくオセロ遊び。いい光景です!
寄り合い処の外では、会員の方お手製の竹馬で遊んでいる子たちの姿も見られました。
竹馬は小学校にもあるそうですが、
楽しそうに遊んでいました
会員の方が練習に付き合ってくれる様子も
毎月第2火曜日はプレーパークの日
通常の村っこづくりに加え、プレーパークも開催しています。村っこづくりが始まった初期から開催していますが、最初の1年は宗像市でプレーパーク事業などを行う「子ども支援ネットワークWith Wind」代表の藤原浩美さんからノウハウを学んだそう。
藤原さんの教えを元に、プレーパークでは火を起こして子どもたちに「火」を体験させることや、ボール等の道具に頼らず自然の中で自由に遊ぶ子どもたちを見守っています。
寄り合い処横の倉庫では、火起こしや米つきの道具など、いせきんぐならではの体験道具も発見!
「これ何?どうやってやるの?」と興味津々に集まる子どもたちに、会員の方がやり方を教えていました。
本格的な石焼き芋づくり
皆大好きなマシュマロ焼きも。
熱量で色が変わっていきます
順番に火起こし体験
いせきんぐでは、季節や日によって敷地内の田畑で田植えや苗植え、稲刈り、さつまいもやそら豆の収穫なども行います。取材した日は、子どもたちが四葉のクローバー探しを楽しむ様子も見られました。
一面に広がるシロツメグサ
参加者の声
小学1年生のころから通っているという4年生の女の子2人組に話を聞くと、「村っこづくり楽しいです!」と話してくれました。保護者からは「学校では上下のつながりは少ないけど、村っこづくりでは年齢を超えた交流ができるのでありがたい」という声もあるそうです。
村っこづくりには、地域の方と当たり前のように交流できる光景が広がっていて、一緒に遊び、時には見守ってもらいながら子どもたちがのびのび遊んでいる様子がとても印象的でした。
地域に顔なじみが増えることは、いざというときにもお互い声が掛けやすくなり、地域全体の安全・安心にも繋がるのでとても良い取り組みですね。
プレーパークは登録不要で未就学児も参加可能(要保護者付き添い)なので、お近くの方はぜひ遊びに行ってみてくださいね!
村づくりの会の皆さん(右端:安永さん)
月に一度の古代体験「古代人になろう」
毎月第4日曜日の午前中には、村づくりの会による古代体験イベントが開催。一般の方も参加可能です。
日曜日なので、家族で遊びに来るのもオススメ!GW中は特別に「勾玉づくり」を開催していたので、我が家でも子どもたちと参加することに。全員「やりたい!」というので、3人仲良く体験していました。
作り方は簡単。石に書いた勾玉の形に沿って、ひたすらサンドペーパーで削っていきます。勾玉に使う石は滑石(かっせき)という石。加工しやすい石で、子どもの力でも結構削れます。3種類のヤスリを使いながら角も丸く削っていき、目の細かいヤスリを使うにつれて艶が出てすべすべになっていきます。
初めての挑戦でしたが、無事に完成!紐を通すための穴もついているので、首からかけることもできます。子どもは1人1つずつ作ったので皆嬉しそう。自分で作れたので愛着も沸いたようです。
会員の方のお話もちゃんと聞きます
頑張って削り作業。未就学児には
大人の手も必要です
世界に1つだけの自分だけの勾玉!
この日の開催場所は竪穴住居横。普段入り口は閉まっていますが、日曜日には特別に開けてくれているそうです。子どもたちは竪穴住居に入るのは初めてで、「これどうやって作ったの?」「ここ誰か住んでいたの?」「暗いね」と興味津々の様子で探検していました。私自身も地元には竪穴住居や古代の遺跡などを間近で見ることができる場所が無いため、教科書でしか見たことが無かった古代の遺跡に胸が躍りました(笑)。
竪穴住居前には解説もあります
懐中電灯を貸してもらい中に入って
探検気分
村づくりの会会員・安永憲男(のりお)さんのお話
いせきんぐでは、宗像の歴史を体験できます。実際の遺跡に触れることができますし、一般向けに古代体験イベントも開催しているので、ぜひ見学だけでなく体験しに来てください。
古代体験では、勾玉づくりの他、木棺造り、竹筒水鉄砲づくり、土器づくりなどさまざまな体験ができます。いせきんぐのHPや東郷地区コミセンだより等でも確認できるので、ぜひご覧ください。
いせきんぐ宗像HP(外部サイト)
今回、村づくりの会の皆さんが「子どもの居場所づくり」「古代体験」など様々な取り組みをされていることを知ることができました。
見晴らしの良い芝生が広がるいせきんぐは、小さい子たちにもオススメ。特に我が家のような双子や未就園児の兄弟を連れていく時は、左右に分かれて走っていく子どもたちを遠くから見守ることができるうえ、転んでも痛くないので、保護者の方ものんびりできると思います。凧揚げやボール遊びにもいいですね。
今後は、月に1度開催する「いせきんぐマルシェ」の他、7月にはイベントも開催予定です。
ぜひ皆さんも遊びに行ってみてくださいね!
ムナカタ古代フェスinいせきんぐ
- 日時:7月2日(土曜日)午後3時から午後8時まで
- 場所:いせきんぐ宗像
詳細は、チラシか「いせきんぐ宗像HP」(外部サイト)よりご覧ください。
(レポートは原文のままで掲載しています)
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