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全力で生きることの大切さ「宗像高校開校記念式典・記念講演会」~5月30日レポート~

更新日:2023年5月30日

こんにちは、ソラママレポーターです。
宗像市にある県立高校「福岡県立宗像高等学校」は、今年で創立105周年を迎えます。

4月21日に開催された、開校記念式典・記念講演会に行ってきました。
講師は、虎ノ門法律経済事務所の弁護士・菅原崇さん。在校生に向けて「全力で生きることの大切さ」を語られました。

  • 開校は大正8年。これまで2度の全面改築などを行っています
    大正8年に開校し2度の全面改築などを実施
  • 敷地内には高校創立100周年の記念碑も
    敷地内の高校創立100周年の記念碑

 

波瀾万丈な菅原さんの人生

菅原さん

就活氷河期時代でもめげずにチャレンジ

弁護士として活躍する菅原さんは、34歳の時に交通事故で四肢麻痺となって以来、車椅子生活を続けています。
「人生の歓びは目標の達成」だと語る彼の生い立ちから講演が始まりました。

幼少期、菅原さんは祖父の病気をきっかけに医者を志していましたが、学費の関係で医学部を断念。
それでも「食を通して人を健康にしたい!」と思い、国立東京水産大学(現国立大学法人東京海洋大学)の食品生産学科に進学しました。
明治乳業株式会社のアイスクリームが大好きだったこともあり、入社を目指して就職活動するも当時は就活氷河期真っ只中。
「普通の就職活動ではダメだ」と同社が求める人材について積極的に情報収集し、履歴書の資格欄を全て埋めてやろうと資格取得に励みました。
在学中には日本全国、北米12都市やアジア7カ国などを旅行。その豊富な経験で面接官に強い印象を与えることに成功し、見事明治乳業に入社しました。

 

突然の車椅子生活。導き出した答えは?

仕事でも成果を出し、精力的に働いていた菅原さんですが、34歳のある日転機が訪れました。
交通事故で脊髄損傷によって首から下に障害が残り、車椅子生活を余儀なくされることに。
大好きだった明治乳業を退職し、15年経った今なおリハビリに通っています。

「当時はお風呂もトイレも一人では出来ないことが多すぎて、常にヘルパーさんに手伝ってもらわないといけない生活でした。プライバシーも無く、生きていることさえ嫌になりました」と振り返る菅原さん。
そんな時、「首から上はしっかりしているんだから、司法試験を受けてみたら?」と友人に言われたことをきっかけに、弁護士への夢を目指し始めます。

始めは山ほどある「出来ない理由」に悩んでいましたが、「これで諦めたら先がない」と思い、菅原さんの快進撃が再び始まりました。

 

目標を達成するために大切なこと

目標を達成するために大切なこと

司法試験一発合格に向けて、菅原さんが意識した5つのポイント

  1. 受かると言い続けた(自分の逃げ道をふさぐ。すぐサボらないように自分を戒めた)
  2. ゴールに向かってまっすぐ進む
  3. 成功者に学ぶ
  4. 過去問から学ぶ
  5. 常に自分に何が必要かを考える(自分には何が足りないのかを考える)

まずは目標を設定。たとえ困難に直面してしまっても、どうしたら出来るようになるかを常に考えていたそうです。
「出来ない理由」を探してしまうとそれに引っ張られてしまいます。他人を変えることは難しくても、自分を変えることは簡単です、と力強く話されていました。

 

見事、司法試験に合格!

司法試験に合格すると菅原さんの環境がガラリと変わり、取材の話が来ることもあり、周りの人たちも喜んでくれたそうです。
弁護士になってからは依頼者が喜んでくれるよう努め、おかげで数ある弁護士の仕事の中でも交渉が得意分野になったんだとか。
「誰にも負けない得意なことを1つ持っていたら武器になる!」とも話されていました。

弁護士は国民の権利を守るお手伝いをしてくれます

弁護士は国民の権利を守るお手伝いをしてくれます

 

悩める学生から質問タイム

講義後は、生徒から菅原さんへの質問タイム。学生らしい率直な質問は聞いているこちらも楽しかったです。

負の連鎖ばかり浮かんできて、行動出来なくなることが多いです。どのような思いで行動すべきですか?

まず自分はどのようなタイプなのかを知ることが大切です。私の場合は出来ない理由を探してしまいがちでしたが、その元を絶ち切り、出来ない理由を考えないようにしています。
真剣に向き合った分、見えてくることもあるので、ぜひ本気で取り組んでみてくださいね。

大勢が集まる中、質問する勇気も素晴らしい

大勢が集まる中、質問する勇気も素晴らしい

 

めちゃくちゃ嫌なことがあった時はどうしたら良いですか?

自分は周りに「こんなことがあって落ち込んでいる」と公言していました。
慰めてくれる人もいましたし、「それぐらいなんてことない」と言う人や離れていく人もいましたが、そういう人はいずれ離れていくものなのだと思います。みなさんもぜひ周りに言ってみてはいかがでしょうか。

学生たちの未来を見守る菅原さんからの粋な計らいも

学生たちの未来を見守る菅原さんからの粋な計らいも

 

子どもの将来を考えるきっかけに

今回の講師を推薦したのは、宗像青年会議所「人材開発グループ前向きなひとづくり委員会」に所属する篠原優太さん。宗像高校の卒業生でもあります。
中高生は「将来は何がしたいか」「夢があっても本当にやっていけるのか」と漠然とした不安を抱える子も多く、彼らの背中を押してくれる機会になればと考えたそうです。
生徒にとってこれからの人生を考える良いきっかけになったのではないでしょうか。

講師が弁護士さんということもあり、「難しい内容なのかな?」と少し緊張していましたが、私自身も子育てする上でとても貴重なお話を聞くことが出来ました。
「我が子には高校なんてまだまだ先の話」だと思っている保護者の方も、ぜひ頭の片隅にでも置いておいていただけると嬉しいです。

  • 青年会議所(JC)とは「明るい豊かな社会」の実現のため、責任感と情熱を持った20歳から40歳までの青年団体。日本全国をはじめ100カ国以上に会議所があります

 

(レポートは原文のままで掲載しています)

 

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