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なりたい「わたし」の働き方「未来を見据えた仕事選び」~6月30日レポート~

更新日:2024年6月30日

こんにちは、ゆきママレポーターです。
みなさんの中には、結婚や出産等を機に働き方に変化があったり、これからの仕事選びについて悩んでいたりする方もいるのではないでしょうか。
私自身、現在子育て奮闘中で、自分に合った働き方を模索しているところです。

そんな中、5月23日に開催された、宗像市男女共同参画推進センター「ゆい」主催の講座、「なりたい『わたし』の働き方~未来を見据えた仕事選び~」に参加してきました。
今まさに私が求めていたテーマです。ありがたいことに託児付きの講座だったので、普段は後回しになってしまっている「わたし」としっかり向き合ってみました。

講師はキャリアコンサルタント・臨床心理士の新開よしこ先生です。

講演会のチラシ

講座のチラシ


講師の新開先生

講師の新開先生

 

1.仕事に関する調査より

この講座は、先生のお話を聞くだけではなく、グループ内でのディスカッションも交えながら行われました(話したくなければ話さなくても大丈夫とのことでした)。
同じテーブルに座った3人ほどのグループで簡単な自己紹介からスタート。和やかなムードで進んでいきます。
メンバーは同じような悩みを持ったママさんたちで、早速親近感が湧きました。

グループに分かれて話し合います

グループに分かれて話し合います

 

まず、内閣府の「満足度・生活の質に関する調査報告書2023」における、仕事のやりがいと満足度の結果を見てみました。
それによると、雇用形態による仕事への意識はそこまで違いはなく、雇用形態や年収にかかわらず、仕事へのやりがいを感じる人は満足度が高いという結果が出ていました。
この調査から、働き方においてやりがいが大事な要素であることがうかがえます。

収入、雇用形態、やりがいのバランスについて、グループで話し合いました。
やりがいを重視して働けたら理想的ですが、そのためにはどうすればいいのでしょうか。
やりがいとは「強み」を発揮できることであり、まずは自分の「強み」を知ることが大事なんだとか。
この「強み」というのはポジティブ心理学の研究の一つだそうです。

 

2.ポジティブ心理学で楽観主義を学ぶ

ポジティブ心理学とは、人生で良い方向に向かうことについて科学的に研究するという学問。
アメリカ人心理学者で、うつ病と異常心理学に関する世界的権威のマーティン・セリグマンさんによって提唱されたものです。
それまでの心理学は元々病気を治すことに焦点をあてたものが多かったようですが、ポジティブ心理学は良い状況がもっと良くなる、というものです。
ウェルビーイングが目標であり、幸せになろうとする意欲が大切だとされています。

セリグマンさんは犬を使った実験から、学習性無力感を発見しました。
そして、無力感が学習できるなら楽観主義も学習できるはずだと考えたものが学習性楽観主義です。
つまり、今無力感になっているとしても、その自分に気づき、意識的に楽観的な捉え方をすることで、楽観主義を身につけることができるというものです。

具体的には、悪いことは一時的、良いことは永続的な事として捉えるという方法です。
例えば、仕事で失敗をした時などは「たまたま」一時的に起きたものと考え、成功したときは「いつも」自分の才能があるからだと考えるようなことだそうです。
これなら少しずつ実践できる気がします。

ただし、ネガティブな感情を持つことがだめだということではなく、自己成長のためにはネガティブな感情も3回に1回ほどは必要なのだそうです。

 

3.精神発達理論のひとつを参考に

次に、精神発達理論を参考に、なりたい「わたし」について探っていきました。
「精神発達理論」は、アメリカの発達心理学者・精神分析家のエリク・ホーンブルガー・エリクソンさんが提唱。
人間の成長過程を8つの段階(乳児期・幼児期初期・幼児期後期・学童期・青年期・成人期・壮年期・老年期)に分け、それぞれの段階において身につけるべきものを示したものです。
その中における「青年期」とは、自分が何者なのか考え、自分のアイデンティティを形成する時期です。
13歳から22歳頃を思い出して、自分はどうなりたかったのか振り返ってみました。

ここで私は気づきがありました。
子育てをきっかけに、青年期になりたかった理想の自分とはかけ離れてしまったということ。
そして、どこかもやもやした気持ちがあるのは、ずっと自分らしさが足りなかったからだということです。
グループでディスカッションをしながら、他の方も現在とのずれを感じているようでした。

先生は、この理論の身につけるべきものの中で、もしその時期に伸ばしきれなかったと感じるものがあるとしたら、「いつでも水をやればいい、それはいつからでもできる」とおっしゃっていました。
やめてしまったことも、一旦休んでいるだけだと考えて、またやればいいのだと。
その言葉を聞いて、「また何かを再開してみよう」という気持ちになりました。

「やりたいことはいつからでもできる」と笑顔で話す新開先生

「やりたいことはいつからでもできる」と笑顔で話す新開先生

 

4.自分の強みについて検討する

いよいよ、チェックシートを使って自分の「強み」とは何なのか見ていきました。
質問項目にあてはまるものを選んで計算し、得点が高かったものが「強み」になります。
具体的には「好奇心」「愛情」「リーダーシップ」等、24の項目に分かれていました。

私は元々新しいことを学ぶのが好きですが、それが「強み」になるとは考えたことがなかったので、新しい発見でした。
強みの基準としては、その強みを発揮するときにわくわくしたり、疲れを感じず元気でいられたり、喜びを感じられること等だそうです。
そして、どんな仕事につくかよりも、仕事の中で「強み」を活かすことが大切だと言われていました。
ディスカッションを通して、それぞれの「強み」について話し合いました。

 

5.「わたし」は、どういう人でありたいのか?

最後に、「わたし」はどういう人でありたいのかを考えていきました。
青年期にどうなりたかったか、そして今の自分はどうなのか。

まずは5年後の「わたし」はどういう人でありたいのかを書き出してみました。
そしてそのために今すぐできることを書きました。
次に短期的目標(1週間~1か月)、中期的目標(数か月~1年)、長期的目標(数年間で)の順に書いていき、ディスカッションをしました。

短期的な目標を立ててなりたい「わたし」に!

短期的な目標を立ててなりたい「わたし」に!

 

頭の中でごちゃごちゃしていたことも、このように文字や言葉にすることで少し考えがまとまってきました。
あっという間の2時間で、とても前向きな気持ちになりました。
まずは一歩踏み出すことから始めてみたいと思います。

 

講座を終えて

新開先生は、この日の講座は、みなさんがディスカッションや発表に意欲的に取り組んでいて良かったとおっしゃっていました。
また、ポジティブ心理学のセリグマンさんの「-5の部分を-3にする方法より+2の部分を+7にステップアップする方法を考えた方が幸せになれる」という言葉をヒントにすると良いとアドバイスをいただきました。

宗像市男女共同参画推進センター「ゆい」では、年間を通してさまざまな講座や講座が開催されています。
ぜひ参加されてみてください。

 

宗像市男女共同参画推進センター「ゆい」(外部サイト)

 

(表記はレポーターの表現を優先しています)

 

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電話番号:0940-36-1055
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