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海の道むなかた館ミュージアムコンサート「ココロオドル スリランカ音楽」~11月11日レポート~

更新日:2024年11月11日

こんにちは、ゆきママレポーターです。
海の道むなかた館で8月4日、ミュージアムコンサート「スリランカ・ミュージックコンサート」が開かれました。
スリランカといえば、カレーや紅茶が有名ですが、今まであまり文化に触れる機会がなかったので、スリランカを知るチャンスだと思い、今回取材に行ってきました。

 

デザファミリーについて

このコンサートは、スリランカ出身のデザファミリーによる素敵な歌とダンスと楽器の演奏会です。
バーニィ・アン(Berni Ann)さんは、2006年に九州大学の大学院に通うために来日し、宇宙物理学を専攻。
2012年に物理学の博士号を取得、現在は福岡雙葉中学校・高等学校の教師をされています。

夫のアヨン・デザ(Ayon Deza)さんはグラフィックデザイナーをされていて、二人の娘セトゥミ(Sethumi)さんとメトゥリ(Methuli)さんがいます。

デザファミリーは、スリランカ文化の美しさと豊かさを、音楽という普遍的な言語を通じて共有し、いろいろな国の人々とつながることを目指しています。

デザファミリー

デザファミリー

 

コンサートは午後3時30分開演でしたが、開場の午後3時にはすでに行列ができていました。
小さなお子さん連れの方からご年配の方まで来場されていて、このコンサートへの関心が高いことがうかがえました。

 

ワンポイント講座

コンサートが始まる前に「ワンポイント講座」というコーナーがありました。
この日、海の道むなかた館では企画展「漂着物から学ぶアジアの文化・環境展」が開催されており、漂着物に関するお話でした。
宗像の海に運ばれる漂着物は、中国からのものが一番多く、次に韓国、そして日本なのだそうです。
また、ベトナムやアメリカからの漂着物はほんの少しだけあるそうですが、スリランカから流れてくるものはないとのことでした。
ミュージアムコンサートならではのお話が聞けて、とても興味深かったです。

 

スリランカミュージックコンサート

コンサートは、音楽だけでなく、スリランカ文化の紹介も交えながら進行されました。

 

スリランカの文化

スリランカはインドの南に位置する島国です。
多民族社会でシンハラ人、タミル人、ムーア人等が暮らしており、シンハラ語とタミル語が公用語として定められています。
スリランカの挨拶 「AYUBOVAN!(アーユボウワン!)」は、「長寿をお祈りします」という意味だそうです。

 

伝統的なキャンディアンダンス

キャンディアンダンスはスリランカの伝統的なダンス。
小学生のメトゥリさんは、伝統舞踊初心者とのことでしたが、煌びやかな衣装に身を包み、とてもかわいらしく、堂々とした踊りを見せてくれました。
この衣装は飾り等も含め、なんとバーニィさんの手作りなのだそうです。

ダンスを踊るメトゥリさん

ダンスを踊るメトゥリさん

手作りの衣装

手作りの衣装

 

オリジナルのシンハラ語の歌

スリランカのお正月「シンハラ・タミル」新年は4月です。
お正月にはコハという鳥が鳴き、桜の花が咲くそうで、日本で桜を見るとスリランカの新年を思い出すのだそうです。
日本の桜とスリランカの新年をイメージし、バーニィさんが作詞作曲されたオリジナルの歌を披露されました。

オリジナルの歌を歌う2人

オリジナルの歌を歌う2人

 

フルート演奏

木でできたフルートも伝統的な楽器です。
バーニィさんは高校生の時にフルートの演奏で金メダルをとるほどの腕前だったそうで、本当に多才ですね。

  • 映像を使って説明するベルニさん
    映像を使って説明するバーニィさん
  • フルートを演奏するベルニさん
    フルートを演奏するバーニィさん

 

日本の歌

日本で生まれた中学生のセトゥミさんは、日本もスリランカもどちらも大好きだそうで日本の歌も披露してくれました。
幼少期からオペラを習っていたとのことで、伸びのあるきれいな歌声が印象的でした。
また、会場の子どもたちも壇上に上がり、一緒に日本の歌を歌いました。

歌声を披露するセトゥミさん

歌声を披露するセトゥミさん

 

スリランカの歌

スリランカの歌謡曲はノリが良く、会場の皆さんもリズムに合わせて手拍子をしていました。
アヨンさんの声も加わり素敵なハーモニーを響かせていました。

また、この日はバーニィさんのお母さん、弟さんとその息子さん二人も来日され、一緒に歌声を披露してくださいました。

  • シンハラ語のカップルソング
    シンハラ語のカップルソング
  • ファミリーハーモニー
    ファミリーハーモニー
  • 来日されたファミリーも一緒に
    来日されたファミリーも一緒に

 

コンサートの最後は会場にいる皆で「AYUBOVAN!(アーユボウワン!)」と挨拶をして終了しました。

 

コンサートを終えて

この日のコンサートの後、バーニィさんは心から楽しんだと笑顔でおっしゃっていました。
子育て中のママさんでもあり、教育にも携わっていらっしゃるバーニィさんにお話をうかがいました。

 

バーニィさんのお話

日本とスリランカは文化も近く、日本はとても暮らしやすいそうです。日本語が流暢なバーニィさんですが、漢字が難しいとおっしゃっていました。
子育てをしていて難しいと感じる点は、日本で育っていないバーニィさんが、日本の文化について子どもたちに教えなければならないことだそうです。
また、病院に行くとき不便を感じることがあるそうで、特に救急ではもっと英語のサポートがあったらいいとおっしゃっていました。

 

お子さんへの想い

セトゥミさんとメトゥリさんは、早くから好きなことを見つけて素敵だと思いましたが、ボランティア活動等も積極的にされているそうです。
温かい心を持てるように、勉強だけでなく、さまざまな経験を積んでほしいというバーニィさんの思いがあります。
また、これから更にグローバル社会になり、世界とつながるような教育が必要になってくるので、日本の子どもたちにもやはり英語を頑張ってほしいとおっしゃっていました。

 

世界の文化に触れる大切さ

今回このスリランカ・ミュージックコンサートを通して、スリランカの文化に触れることができ、私自身とても勉強になりました。
国際交流のイベントは、世界にはいろいろな文化があるということを理解し、遠い国も身近に感じることができる絶好のチャンスだと思います。またこのような機会があれば子どもを連れて積極的に参加していきたいと思います。

ミュージアムコンサートが開かれた海の道むなかた館では、宗像の歴史に関する展示や、さまざまなイベントが行われています。ぜひご家族で行かれてみてください。

 

(表記はレポーターの表現を優先しています)

 

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