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中学生と乳幼児の親子との交流の場「日の里子育てサロン」~2月17日レポート~

更新日:2025年2月17日

こんにちは、ゆきママレポーターです。
皆さんは子育てサロンを利用したことがありますか?
子育てサロンとは、乳幼児の保護者同士で情報交換や悩みを話したり、子ども同士で遊ばせたりすることができ、地域のボランティアの方によって運営されています。
2024年現在、宗像市内の子育てサロンは17カ所あります。
今回は、日の里中学校で開催されている「日の里子育てサロン」を紹介します。

 

日の里子育てサロンとは

9月から12月までの年4回、午前10時から12時まで、日の里中学校の多目的ホールで行われています。
9月から11月は中学3年生の家庭科の保育学習の一環で生徒が参加。
12月にはクリスマス会があります。

中学生にとっては感受性が豊かな時期にこのような体験ができるのは素晴らしいことだと思います。
以前は、市内の他の中学校でも開催されていたそうですが、現在は日の里中学校のみとなっています。

 

日の里子育てサロン代表の棚橋美智子さんにお話を伺いました

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「日の里子育てサロン」は、日の里地区の「主任児童委員」や現「NPO法人むなかた子育てネットワークこねっと」のメンバーが、当時の市教育委員会と連携して2001年に開設。
中学校の空き教室を利用して、宗像市ではじめての「子育てサロン」となりました。

全国でも先進的な取り組みとして、2002年から中学3年生の家庭科「保育学習」のふれあい体験の場として、乳幼児の親子と交流しています。

乳幼児にとっては、異年齢の交流を通じて遊びが広がり、親にとっては子どもが中学生に甘える姿など、普段とは異なる我が子の様子を見ることができます。
また、中学生と会話することで、子どもが中学生になったときをイメージしてみたりと、子育てを長期的な視点で捉えられる場になっています。

スタッフは、親子が安心して過ごせるように環境を整え、子どもの個性に応じたタイミングや距離感の取り方をさり気なく中学生に伝え、自分たちで工夫しながらスムーズに交流できるようサポートしています。
また年1回、市子ども家庭センターの保健師・助産師が中学生を対象に行う「妊婦体験教室」にも、時折サポーターとして参加しています。
体験を通して妊婦の大変さに気づき、親への感謝の気持ちが芽生え、会話が増えたり、命の大切さについても考えるきっかけ作りになっています。

長年活動を続けてきて、卒業生が親になって子どもと参加し、当時乳幼児だった子が中学生になって子どもと交流する微笑ましい姿も見られます。
どちらも当時のことを憶えていて、この活動が次世代に引き継がれ、子どもと主体的に関われるきっかけ作りになっていると実感しています。

ぜひ、他の地域の人も気軽に遊びにきてもらい、自分の地域のサロンにも足を運んでもらいたいと思います。

 

サロンの様子

2024年10月25日の日の里子育てサロンに参加しました。
日の里中学校の校内に入ると、ピンク色ののぼり旗が目に入り、すぐにサロンの場所が分かりました。

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    開催場所の日の里中学校
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    のぼり旗が目印
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    案内看板もあるので安心

  

会場には、日の里だけでなく他の地区からの参加も多くありました。

 

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多目的ホールで行われています

 

まずは自由におもちゃ遊び

私は1歳の息子と9月に初めて参加して以来、2度目の参加です。
普段は知らない場所に慣れるまでに時間がかかる息子ですが、ここのサロンではすぐに自分からおもちゃの方に向かって遊び始めました。
たくさんのおもちゃが目的別に用意され、子どもが飽きないよう工夫されています。
フェルトでできた中学生の手作りのおもちゃもありました。

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    ジョイントマットのコーナーもあるので安心して遊べます
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    果物の的当てゲーム

 

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    フェルトでできた魚で魚釣りもできます
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    ピザやキャラクターの顔を完成させるおもちゃ

 

サロンでは、子どもの名前と月齢が記載されたシールを付けるので、名前で話かけてくれます。
中学生のみなさんが温かく声をかけてくれたり、おもちゃの遊び方を教えてくれたりして積極的に活動に取り組む姿が印象的でした。
サロンスタッフにアドバイスをもらい、戸惑いながらも「この子はなんで泣いているのか、どうしたら喜ぶのか」と一生懸命接してくれる姿を見ることができました。

 

2度目の実習で慣れてきた様子の中学生たち

ずっとおもちゃを片づけている息子を覚えてくれていたのか、「この前もお片づけしてくれてたね!」と声を掛けてもらい嬉しかったです。
また、子育てに関して質問されることもあり、私自身も交流を楽しむことができました。

おもちゃをみんなで片づけたら、午前11時半からは「スポットタイム」というふれあい遊びの時間。
みんなで輪になってダンスをしたり、絵本の読み聞かせがありました。

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スポットタイムの様子

 

眠くなってぐずり始めていた息子も、読み聞かせが始まると絵本に聞き入り、声を出して笑っていました。
思い切り遊んだようで、自宅に着く前にはぐっすり寝てしまいました。

 

授業としての子育てサロン

最後に、授業としての子育てサロンの役割について、日の里中学校の先生方にお話を伺いました。

家庭科の長谷川亜依先生

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日の里中学校の3年生は3クラスあり、さらにクラスで半分のグループに分かれ、グループごとに交代で保育の実習を行います。
授業の中で「子どもの発達」について学習し、ここでは実際に子どもたちと触れ合って、今までの成長を振り返ってもらえたらと考えています。

 

栗原和亮校長先生

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子育てサロンを通して、生徒たちは心が穏やかになり、童心に戻って乳幼児との交流を楽しんでいます。
授業で学んだことは、親になったときの子育てに役立ちますし、キャリア教育としての役割もあります。
また、交流をすることで、コミュニケーション能力の向上にもつながります。

日の里子育てサロンの継続はもちろん、ぜひ他の地域でも広がってほしいと思います。
本レポートを読まれている方には、短い時間でもここに来てもらい、リラックスできる時間を過ごしていただきたいです。
ぜひお気軽に遊びにきてください。

 

子育てサロンに参加して

生徒さんたちには、息子をたくさん可愛がっていただきました。
このサロンは、乳幼児と中学生の交流の場として考えていましたが、乳幼児の親と中学生の交流の場でもあると感じました。
私自身、普段中学生と関わる機会がなかったので、「最近の中学生はどんな感じなんだろう?」と思っていましたが、優しく丁寧に子どもたちに接していました。
親子で楽しい時間を過ごすことができたのはもちろん、子育てについて多角的に考えることができました。
またぜひ参加したいと思います。

 

(表記はレポーターの表現を優先しています)

 

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