学校給食等の廃食油を燃料へリサイクル
宗像市は令和6年3月から、市が所有するごみ収集車で使用する燃料を、従来の軽油から使用済み植物油を原料とする「バイオディーゼル燃料」100%に切り替えています。
原料となる使用済植物油は、市内の小中学校の給食調理や、分別収集で回収したものを使用して製造し、市内で発生した「廃棄物」を「資源」として活用する「エネルギーの地産地消」を行っています。この切替により、CO2を化石燃料の軽油と比較して年間約1,500kg削減できる見込みです。
市では本事業以外にも2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指し、市営バスのEV化などによる「移動時の温室効果ガス削減」「再生可能エネルギーの利用促進」を推進しています。
バイオディーゼル燃料使用車両

廃食油について
年間回収量(令和4年度実績)
19,710L(市内小中学校6,530L、一般家庭7,180L)
バイオディーゼル燃料想定使用量(年間)
約500L

左:精製後のBDF燃料
右:精製前の廃食用油
バイオディーゼル燃料(BDF)とは
BDFは、主に植物油から作られる環境にやさしい軽油代替燃料です。
化石燃料である軽油と違い、植物油から作られるBDFが燃焼する際に排出される二酸化炭素(CO2)は、その原料となる植物が成長過程で自然から吸収したものであり、植物のライフサイクルの中では大気中のCO2を増加させません。この仕組みを、炭素(カーボン)が環境の中でプラスでもマイナスでもない中立であることから、「カーボン・ニュートラル」と呼びます。