屋外活動のときはクモやダニに注意! 最終更新日:2024年4月25日 (ID:1593) 印刷 暖かくなるこれからの季節、屋外での活動時は、「クモ」や「ダニ」の被害に注意してください。また、見つけても素手で触らないようにしてください。 かまれたときの症状と対処方法 セアカゴケグモ かまれると、針で刺されたような痛みを感じ、赤く腫れる場合が多いです。重症化すると、強い痛みを感じたり、発汗、発熱などが現れたりすることがあります。かまれたら、温水や石けん水で傷口を洗い、医療機関を受診してください。日当たりがよい人工構造物のすきまや内部を好むため、屋外に置いているサンダルを履いたときの事故が報告されています。サンダルを履く場合は、十分に注意してください。 もし、自宅で見つけたら 市販の家庭用殺虫剤で駆除できますが、卵のう内の個体を殺すことは難しいので踏みつぶしてください。 マダニ かまれても痛みがなく、気付かない場合があります。吸着して3日以上が経過すると、あごが皮膚にしっかり食い込み、簡単には取れません。無理に引っ張ると、あごの部分だけ、皮膚に残ってしまうことがあるため、医療機関(皮膚科)で取ってもらいましょう。また、ダニを介して、重症性血小板減少症候群(SFTS)のウイルスなどがうつる場合もあります。かまれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診してください。 ツツガムシ(体長0.2mm程度のダニの一種) かまれても痛みがなく、気付かない場合があります。かまれると、発熱・刺し口・発しんなどが現れたりすることもありますが、病原体に感染するまでには6時間以上かかるため、屋外活動後は早く着替えを行い、入浴してください。草むらや藪などに入った後、しばらくして高熱が出て、赤い発しんがあるときは、速やかに医療機関を受診しましょう。 「ダニ」はかまれないようにすることが重要です 草むらや藪など、ダニが生息する場所では、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して肌の露出部分を少なくしましょう。 いずれも数週間程度は体調に注意し、かまれたときの症状が現れたら医療機関を受診してください。 特徴・習性 セアカゴケグモ 毒があるセアカゴケグモのメス 腹面 背面 メスの体長は約1センチ。全体が黒く背中と腹部に赤色の帯状の模様があります。人体に影響がある毒があるのはメスだけです。おとなしいクモで、素手で触らない限り、かまれることはありません。 参考セアカゴケグモと間違いやすい「ジョロウグモ」。毒はありません。 マダニ フタトゲチマダニのオス(岡山環境保健センター提供) 春から秋にかけて活動し、ササ類の葉先などに集合して、宿主(鳥、動物、人)が通ったときに寄生します。体長は、通常3ミリから4ミリ程度ですが、血を吸うと1センチ以上になります。毒はありませんが、吸血時に注入する唾液で、病原体をうつす場合があります。 関連リンク セアカゴケグモ詳細(福岡県HP)(外部サイトにリンクします)マダニ詳細(福岡県HP)(外部サイトにリンクします)