学校がムリならここにおいで!中高生の居場所「みんなのお家」~7月13日レポート~ 最終更新日:2020年7月13日 (ID:2659) 印刷 学校に行けない・行かないとして家から出られない子どもが年々増えています。どんな子も、みんなが安心して過ごせる、自分らしくいられる、学校でも家でもない第3の居場所(フリースペース)「みんなのお家」。不登校や軽度発達障害などを支援する団体「NPO法人メイクハッピー&ピース」が主催するもので、家の中だけでは煮詰まってしまう子に家族や家庭以外と交流できる場所をとの想いで作られました。ちょうど見守りボランティアを募集していたので、私にも出来るかな?と思い行ってきました。 やりたいことを見つけて自分らしく過ごそう 場所は赤間駅から歩いて15分ほど。途中田んぼを眺めて、田久アンビシャス広場近くに「みんなのお家」があります。小さな看板が目印です。敷地内に2件お家がありますが、左側のお家、懐かしいおばあちゃんのお家のような雰囲気。道を挟んで駐車場もありました。 奥に玄関があります 小さな看板が目印 左の建物です。前に砂利駐車場あり 玄関の引き戸を開けると「こんにちは」とスタッフの黒木さんが笑顔で迎えてくれました。「ここでは、おしゃべり、ボードゲーム、手芸、工作、読書(漫画もあり)、テレビゲームなどを楽しむことができます。他にもやりたいことは相談してください。Wi-Fiもありますし、自習室で学習や悩み・進路相談も出来ますよ」とのこと。確かに子ども達は自分がやりたいことを、見つけて自由に過ごしています。まさしく「自分らしくいられる場所」ですね。 手芸でアクセサリー作り やりたい事を自分のペースで カードゲームは大人も本気! ボランティアって何をしたらいいだろうという質問に、「見守ってください。何かしてあげようという気持ちは嬉しいですが、大切なのは子ども達が安心して過ごせるように、大人も自由にリラックスして同じ空間で過ごすことです」と話す黒木さん。なんだか肩の力が抜けました。私、気合いを入れすぎていたようです。 スタッフさんがさりげなく、子どもがやっていることに「いいね」「こんなことが出来るんだね」など声をかけて見守っている。これは普段子どもと関わる時の参考にもなります。工作や手芸などが用意されているので、やりたい人がする。私も久しぶりに用意されていたプラ板工作を作りました。私が作っていると、興味を持ってくれた子が隣に来て一緒に作り始めました。自分から興味を持ってくれたのが嬉しい。自分が楽しめないと、子どもは楽しくない!我が子と一緒に見守りボランティアで過ごすのも素敵だと思いました。 子ども達が落ち着ける場所を一緒につくりませんか 場所を提供してくれているフリースペース担当の井本さんは「自分が望むことが出来る場所があって、自己肯定感が高まれば自分の中にやりたい事が出てくるんですよ。そういう場所を開放しているだけなんです。勘違いして欲しくないのは、このスペースは『支援する場所』では無く『落ち着く場所』であること。まずは家以外の場所に行くことで、次の場所に行くためのエネルギーを充電して欲しい。」と話してくれました。 みんなのお家で出来ること フリースペース担当の井本さんと黒木さん フリースペースの案内はこちら 今は毎週火・木曜日の午後1時から午後6時開催ですが、ボランティアの方が増えれば開催日も増やせるそうです。見守りボランティア募集中!毎日開催できるようになればいいですね!スタッフの方も「楽しいですよ。子どもに教えてもらうことも多いです!」とみんながのんびり楽しい。素敵なスペースです。 保護者も落ち着ける「ここほっとカフェ」 メイクハッピー&ピースは保護者の支援活動も行っていて、月1回開催の「ここほっとカフェ」にも参加しました。対象は、ひきこもり・不登校・行きしぶりなど子育てに悩んでいる保護者や支援者。みんなのお家フリースペースとは別室で、美味しいコーヒーとおやつにほっと出来るカフェです。 ここほっとカフェの様子 みんなのお家はココです! ここほっとカフェの案内はこちら 他では話しにくい悩みや心に溜めていたモノを出したら「一緒だよ」と寄り添ってもらえて、母親の自分も自己肯定感が落ちていたことに気づき、親にとっても「自分らしく」いられる場所だと感じました。 そして学校に行くことが「当たり前」じゃ無い。学校に行かないのは、そこで子どもが「自分らしく」いることが否定されたからなんだと気がつきました。もっと、このような居場所が出来たら素敵ですね。 保護者支援は講演会やワークショップ、個別の相談・支援活動・各種情報提供なども行っています。お気軽にお問い合わせ・見学に来てください。 みんなのお家 「NPO法人メイクハッピー&ピース」フリースペース担当 電話番号:090-9651-0578(井本) 電話番号:090-1515-1267(黒木) メール:info@m-happy.org 不登校児を支援する団体紹介 見守りスタッフの黒木さんは「不登校を考える かたつむりの会」の代表をされています。何かあると殻に閉じこもり、強く叩いたら殻はわれてしまう。とってもかわいいかたつむり(わが子)。学校に行けない、行き渋っている子どもの子育てや教育のことなど、一人で悩み苦しまずに、同じ悩みを持つ人たちと話をして、悩みを分かち合いませんか?定期的に茶話会も開催されています。 かたつむりの会 Facebook:https://ja-jp.facebook.com/catatumuri 電話番号:090-1515-1267(黒木)