親子で自由の森遊歩道を歩いてきました!~7月20日レポート~ 最終更新日:2020年7月20日 (ID:2667) 印刷 ママレポーターの徳永です。 新型コロナウイルス感染対策で外出自粛が続きます。けれども家にいる生活が長くなり、子どもたちも私もちょっと顎の下のラインがふくよかになってきたような…いや、なってきました。あまり体も動かせていないし、家にいるとついつい何かつまんでしまうんですよね。これはいかん!体力作りを兼ねて、自由の森遊歩道を歩きに行ってきました。 小さな子どもでも歩きやすい、眺めも良い山道! 自由の森遊歩道は、自由ヶ丘地区にある自然豊かな山林を利用した全長約1.5kmの遊歩道です。自由ヶ丘小学校の横からの入口と、自由ヶ丘11号公園を少し上がった先にある入口、自由ヶ丘南地区のザビエル聖堂近くにある南入口の3つの入口があります。私は妊娠中に何度か歩いたことがありましたが、子どもと一緒に来たのは初めて。運動不足ぎみの4歳児と2歳児がどのくらい歩けるかわからなかったので、今回は自由ヶ丘小学校側の入口から上って、コース中央付近にある記帳所までを目指すことにしました。 駐車場は小学校の正門右手にあり、5、6台ほど駐車できます 入口付近にある案内板(ザビエル聖堂側入口) 入口のそばに祀られている、遊歩道コース上に見られる木の化石「珪化木(けいかぼく)」を通り、木立の中の階段を上りだします。子どもたちの足取りも軽快!階段の段差もちょうどいい高さで、2歳児も上ることが出来ます。 樹々がほどよく繁り、明るいので気持ちよく登れます。ところどころで木に樹名札がかけられていたり、鳥の巣箱が設置されているのも見かけ、楽しい気分になります。 元気にスタート! 手作りの樹名札には特徴なども書かれています 第1展望台に等着! 展望台から見える景色 登りだしてすぐに第1展望台に到着!自由ヶ丘小学校が眼下に見え、四ツ塚連峰が見渡せます。子どもがもう少ししっかり歩けるようになったら四ツ塚連山も制覇したい!展望台で小休憩してから、尾根沿いに歩きます。 ちょうど山桜が満開で、樹の中にちらっと見える山桜から花びらがひらひら落ちてきて子どもたちはつかまえようと一生懸命。くるくる巻いたシダ植物の新芽もとてもかわいらしい形をしていて楽しめますし、何といっても瑞々しい新緑に目が癒されました。 たくさんのかわいらしい新芽たち 休憩用のベンチやテーブルも各所に設置されています イベントの時に利用されるというツリーハウスも 第2展望台にさしかかるも子どもたちは元気元気!カシやシイの常緑広葉樹が多いのでどんぐりもたくさん落ちています。子どもたちは拾いながら、樹の穴に入れてみたり、落ち葉の溜まった大きな窪みの中に入ってはしゃいだり、とても楽しそうです。 メジロやヤマガラなどの野鳥の声を聴いたり、ヤブツバキや常緑樹の小さな花を見つけたり、とても気持ちよく歩けます。 木の化石・珪化木(けいかぼく)を発見! 第1展望台を過ぎて少し行くと、珪化木の札が見えたので探して見ると、ありましたありました!「もしかしたら恐竜時代からあるのかも!?」など言いながら(1500万年前のものだということなので、残念ながら恐竜時代ではなかったですが)、木のような石のような不思議なものを子どもたちは興味深そうにぺたぺた触っていました。 こんなに間近で触れることができる珪化木は初めてです。身近にこんな歴史を感じられる実物があるなんてすばらしい環境ですね! 自由ヶ丘方面を見渡せる第2展望台 木の化石「珪化木(けいかぼく)」を体感 訪れた記念に記帳してきました 珪化木を過ぎてしばらく歩くと、今回の目的地である中間展望所に到着!案内板によるとコース全体で約45分ということでしたが、子どもと遊びながらゆっくり登ったのでここまでで1時間弱でした。子どもたちはまだまだ体力に余裕はありましたが、一番小さな2歳児に合わせて今日はここまで。 展望所から街並みを見渡しながら持ってきたお弁当を食べて、ひとやすみ。記帳所に記録して、来た道を戻りました。 記帳用のノートを見ると、地元の方が多いのはもちろんですが、近隣の市から来ている方も多く見られました。すれ違う歩行者からも、小さなお子さん連れから年配の方まで幅広い年代の方に親しまれている遊歩道なんだなぁということが見て取れました。 ザビエル聖堂側の南出入口からも登ってみました 今回は自由ヶ丘小学校側から中間展望所までだったのですが、後日改めて反対側のザビエル聖堂側からも登ってみました。自由ヶ丘小学校側からとはまた雰囲気の異なる道に驚きました。 途中にある自由ヶ丘11号公園側の入口から新たに開通された竹林のルートは、明るい竹のトンネルを抜ける爽やかなルートでした。ところどころにタケノコが見えて子どもたちとかわいいねと言いながら登りました。 ザビエル聖堂側入口。右手側に3、4台ほどの駐車スペースあり 体験学習塾やイベントで使用されるバンブー小屋 タケノコを見つけながら竹のトンネルを通ります 11号公園側入口付近では、いろいろなかわいい野草の花に囲まれたり、シュンランやマムシグサを見つけたり、こんなに気軽に山歩き気分を味わえるのは嬉しいですね。竹のトンネルの次は木のトンネルの中を抜けて、前回の中間展望所に到着!ちょっと強行軍だったせいか、帰りには2歳児が出口まであとわずかのところで抱っこしたまま寝てしまいましたが、気持ちのいい遊歩道ウォークでした。 自由ヶ丘11号公園側入口 走り出したくなるような木のトンネル。よく整備されています 地域のオアシスに。自由の森遊歩道を守る会の活躍 自由の森遊歩道は今年で開通11周年になるそうです。自由の森遊歩道を作られ、今も整備や管理、イベント開催などの活動をされている「自由の森遊歩道を守る会」の宮本鎮郎会長と事務局長の中山さんにお話を伺いました。 ザビエル聖堂側入口に掲げられた横断幕 お話を伺った自由の森の遊歩道を守る会のメンバー(写真左から)西田さん、宮本会長、中山事務局長、山本さん 自由の森遊歩道のコース整備が始まったのは2009年。「自由ヶ丘地区にゆっくり散歩できる道がほしい」という声を元に、当時のまちづくり懇談会で企画され、場所の選定からはじまり、地権者への交渉、整備へと至ったそうです。 市や民間の助成金を利用しながら「ふるさとを良くしよう」という想いで集った有志ボランティアメンバーとともにコースを決め、山を切り開き、知恵と道具をかき集め、自分たちで少しずつできるところから進めていったそうです。 さらっと書きましたが、めちゃくちゃ大変な事です…あんなにきれいに整備するのは並大抵の努力ではできないですよ!改めて宗像市民の底力に頭が下がります。 遊歩道は自分たちの住む街並みを意識して見られるようにということを目的に整備され、今では年間5000人ほどの人が市内外から足を運ぶそうです。ほとんど自然林であるこの森の姿をできるだけ残せるように、地元の自然に親しみを持てるようにと、植物友の会や専門家の協力を元に子どもたちと樹名札を作成したり、作業中に見つかった珪化木の調査などを行ったのだそう。 今では自由ヶ丘小学校と自由ヶ丘南小学校の児童が、毎年この遊歩道を歩く遠足などの行事もあるそうです。 普段はできない体験学習なども 遊歩道入口前の遊歩道利用の注意の看板 自由の森遊歩道を守る会の会員は50人ほど。毎年作業を行い、樹木や遊歩道の手入れなどをされているそうです。 近年、「3K塾」(3K=心・体・経験)という主に小学生を対象にした木登りやツリーハウスを利用した体験学習会や、大学教授を講師に招いた科学実験講座なども開催。「人との連携を通して、学校ではできない体験をさせてあげたい」と語る宮本会長。年に1回、小さなお子さん連れの親子や一人で歩くのが不安な方などに向けて、会の方がサポートして遊歩道を歩くイベントもされているそうですよ。 「みんなに喜んでもらいたい」という想いの詰まったすばらしい遊歩道です。ぜひ機会があれば歩いてみてくださいね。 歩く際にトイレなどはありませんので、事前にトイレを済ませて。お子さんは転倒したときなどのために軍手があれば安心です。ゴミは持ち帰る、特に食べ物は残さないなどのマナーを守って楽しく歩きましょう 自由の森遊歩道を守る会(外部サイト) http://meitomu.com/archives/group/jiyuunomori