今年こそ手に入れたい!冬のブリとおいしい食べ方「インタビュー編」~12月19日レポート~ 最終更新日:2022年12月19日 (ID:2753) 印刷 こんにちは、パパレポーターの久田です。道の駅むなかたや宗像漁協鐘の岬活魚センターでは、毎年新鮮な正月ブリが販売されています。昨年は年末の忙しさもあり、買おうか迷っているうちに申込期日が過ぎ、お目当てのブリを手に入れられないという結果に。その悔しさもあり、「今年こそは」と道の駅むなかたで念願のブリを予約しました。 宗像市民の台所「道の駅むなかた」 看板で本日の仕入れ状況が分かります お目当ての正月ブリ! 正月ブリのレポートを「インタビュー編」「実食編」と2回に分けてお届けします! ブリってどんな魚? ブリは、スズキ目アジ科の魚で出世魚としても知られています。地域や成長の順番によって呼び名(もじゃこ、ワラサなど)が変わりますが、道の駅むなかたでは3kg以上のものを「ブリ」として取り扱っています。道の駅に並ぶブリは鮮度を保つため、漁師さんが水揚げした後に「〆(締め)」という作業を行います。 活〆(いきじめ):魚を生きたまま包丁等を入れて締めます 野〆(のじめ):魚を包丁などを使わず、氷水に浸けて締めたりします パックにはそれぞれの締め方を示したシールが貼ってあり、料理によって選ぶポイントがあります。 食べ方によって、活き〆と野〆を選ぼう 糸状虫は天然ものの証拠 「活〆」は刺身など生で食べるものを、「野〆」はあら炊き、煮付けや照り焼き、塩焼きなど、火を入れる食べ方が、脂がよくまわっておすすめです。 あら炊きのコツ 切り身やコッパ(頭骨)にふり塩をして寝かせる(20分から30分)。使用する時は、水洗いの際にウロコや血合いの部分を取り除く 霜ふりを行う。切り身やコッパに熱湯をかけ、冷水で冷やす。ウロコや血合いの部分を取り除く 道の駅で見かけたパックには、「ヤズ」と表記がありますが、実はブリとヤズは同じ魚!3kg以内のブリをヤズと呼んでいます。9月から11月に獲れた新ヤズは身が引き締まり、コリコリとした食感に。さらに寒くなる年末から年明けに成長するにつれて脂が乗ってきます。 予約したブリは? 今回私が予約した正月ブリは、5kgと大ボリューム!受け取ったらすぐに食べたかったので、3枚おろしとアラ付きを選びました。予約をした方に限り、希望すれば無料で腹出しと2枚おろしなど対応してもらえます。 予約は道の駅むなかた物産館直売所サービスカウンターへ 今回のブリは、4kg台の地島産が特におすすめとのこと。売り出しが決まる前に、地島の海の生け簀に泳がせているものを道の駅水産課のみなさんが見学に行くそうです。そこで脂の乗り方の確認や、値段の交渉を漁師さんと行います。この時期から少しずつエサをあげて年末に向けて蓄養を行い、脂の乗ったブリへと成長させます。脂は少なめがいい方は、天然物を選ぶといいかもしれません。 刺身や漬け丼以外のおすすめの食べ方 我が家でブリを食べるときは刺身や漬け丼が多いのですが、5kgのものを予約したこともあり、ほかの調理方法を道の駅の伊藤さんに教えてもらいました。 カルパッチョ ブリの刺身を薄く切って「わかめドレッシング(道の駅むなかたで販売)」をかけるだけ!ドレッシングは息子にも好評で、野菜にかけるとよく食べてくれました。野菜や肉料理にも合い、水菜と一緒にあえて食べるのもおすすめですよ。 ブリしゃぶ 家族で食べるときは、できるだけ大きなブリを選ぶのがおすすめ!大きいブリは脂がしっかりとのって身全体に回っているので、さらにおいしく食べられます。 ブリ大根 ブリと大根を使いますが、その時に一手間かけるのがポイント!ブリにふり塩をして寝かせる(20分から30分)。使用する時は、水洗いの際にウロコや血合いの部分を取り除く 大根の下ごしらえ 大根は皮を剥いた後輪切りにして縁を丸く面取り 味がよく染み込むように包丁でバッテンの切れ目を入れる お米を一掴み入れて一緒に20分ほど湯がく 大根が透明になってくるとお湯とお米を捨てて水で洗う 作り方や感想は、後日レポートの「実食編」で掲載しますのでお楽しみに! 道の駅に並ぶおすすめのブリ商品を紹介! 道の駅では多くの海産物を取り扱っていますが、今おすすめの商品を教えてもらいました。 ブリ大根 おすすめの食べ方としても紹介してもらった「ブリ大根」。なんと道の駅でも取り扱っています!サイズは3人前と1人前の2種類あります。 冷凍パックでお手軽に食べられる 「漁師さんが獲ってくれたブリを余すことなく使いたい」という想いから生まれた商品。この時期に使っているブリは4kgから5kg台ですが、年明けには7kg台のブリを使うそうです。味が濃い目になので他の具材を追加したり、ブロッコリーなど野菜をつけてディップのように食べたりすることも。余った煮汁は、他の魚(カサゴやアナゴ)の煮付け用の煮汁として、片栗粉でとろみをつけたあんかけとして再活用もできます。 宗像産品を使った道の駅のプライベート商品 ひじきコロッケや、ひじき・筍を使ったちまき、ブイヤベース、アクアパッツァ、砂肝のアヒージョなどがあります。スタッフさんの間では、パスタと和えたり、バゲットと一緒に食べたりするのが流行っているそうです。「ちまき」は何か一品追加したい時に、レンジで解凍するだけで食べられるお手頃さが人気!特にひじき商品が大好評で、気になる方はお早めの購入をおすすめします。 ひじきを使ったプライベート商品 "あなただけの食べ方も試してみては? 鰆(サワラ) 鰆は「春の魚」と書きますが、実は今からが旬の魚。すでに脂の乗った5kg台の大きさが入荷しています。春になると、水揚げされる魚が鰆からヒラメへと変わりますので、今が食べ時とのことです。鰆は皮に塩を振りかけてバーナーなどで炙ったり、生姜醤油やワサビ醤油などで食べたりするのがおすすめ。西京味噌で漬け込んで冷凍しておき、正月用に料理の一品としていただいてもおいしそうです。ブリも、西京味噌や米味噌にお酒や砂糖と練って漬け込んでおく食べ方もあります。 鰆は冬が旬 商品開発への想い 商品開発の裏側には、「漁師さんが獲ってくれた海産物を余すことなく商品にできないか」という所から始まり、「お客様へおいしいものを届けたい」という想いがありました。業者さんと新商品を開発するときも、何度も試作品を出してもらいます。例えば、以前「わかめスープ」の加工製造業者さんが製造できなくなってしまったときに、別の業者さんへお願いしました。しかし、元の味をなかなか再現できず、味見をする際に「こっちの味を抑えてほしい、この味が濃すぎる、何かが足りない」など細かな指示を正直に伝えたそうです。ようやく元の味を再現できた頃には、2年という月日が経っていました。買ってくださるお客様は同じ味を求めるので、妥協はしないというお客様を想うがゆえの判断でした。また、今年は初めておせち料理の販売にも挑戦されています!漁師さんたちへ何か返せないかという想いから企画されました。こういった地元漁師さんたちとの連携、道の駅のみなさんの想いやチャレンジ精神が、宗像市民や日本中の方から求められる所以(ゆえん)なのだと感じました。 ブリをおいしく食べるための予行演習 ブリを受け取ったあとは、その日のうちにおいしく食べたいのでちょっとだけ練習してみました。今回は、刺身にしやすいよう柵(サク・刺身用の大きな切り身)で購入。 ブリの皮むき 皮が下になるようにひっくり返し、尻尾側から包丁を皮と身の間に入れます。しっかりと上から手のひらで押さえつけ、包丁をまな板からくっついた状態を保つように、ゆっくりと上下に挽きながら皮を剥いでいきます。一回ではうまくいかないので、何回も練習しているうちに綺麗に剥いでいけるようになります。皮を剥いだらお好みの食べ方によって切り方を変え、お皿に盛り付けます。 道の駅むなかたの方に、皮むきのやり方を動画で紹介してもらいましたので、ぜひご覧ください。 お刺身 刺身醤油は、道の駅でも取り扱っているものを使いました。 お気に入りの厚さに切ったお刺身 漬け丼 漬け丼には、道の駅の「鯛茶たれ」を使用。サイコロサイズにぶつ切りにして、半日間たれに漬け込みます。食べる前に海苔を適量ちらして完成!青ネギで代用してもおいしいです。 半日ぐらい冷蔵の中で漬け込みます "熱々のご飯と召し上がれ カルパッチョ 今回初挑戦のカルパッチョは、伊藤さんおすすめの「わかめドレッシング」と水菜、ミニトマトを添えてみました。まずはブリを薄くスライス状に切り、水菜とミニトマトをお好みで盛り付けてドレッシングをかけます。味見の段階からテンションが上がるほどのおいしさにびっくり!このドレッシングは野菜にも合いますし、他の料理にも万能に使えそうです。息子もドレッシングをかけたサラダ(キュウリと水菜とささみ)を、「おいしい」とぱくぱく食べてくれました。 道の駅オリジナル「わかめドレッシング」 好きな具材を付け合わせて気分はイタリアンシェフ ブリのソテー 油を引いて、切り身の両面をさっと焼きます。味付けはめんつゆを、ちょんちょんと軽くつける程度にしました。 息子もぺろりと食べてくれました 正月ブリを買おうか迷っている方はぜひ! ブリのおすすめレシピなど、ブリを買おうか迷っている方に参考してもらえると嬉しいです。次回の「実食編」レポートでは、実際にブリを料理した様子をお届けしますのでお楽しみに! 正月ブリの予約方法などはこちら 道の駅むなかた 予約締切日:12月20日(火曜日)午後5時まで 予約方法:直接物産館直売所サービスカウンターで申し込み 公式HP(外部サイト) 正月ブリSNSキャンペーンも開催中 みなさんから自慢のブリ料理を募集します。インスタグラムかツイッターにハッシュタグ「#2022むなかたブリ料理」「#むなかたギョギョ」をつけて、写真とレシピを投稿。ユニークな料理3点には賞品を贈呈し、市公式HPなどで入賞作品を紹介します。 むなかたギョギョHP(外部サイト) (レポートは原文のままで掲載しています)