宗像ユリックス開館35周年記念事業「ユリックス吹奏楽団コンサート」~4月1日レポート~ 最終更新日:2024年4月1日 (ID:2776) 印刷 こんにちは、キミママレポーターです。今年1月、宗像ユリックスで開館35周年記念事業「ユリックス吹奏楽団コンサート」が開催されました。長男が入団している市の小学生金管バンド「ユリックス ジュニアブラス」も最年少メンバーとして参加!今回は、その模様をお届けしたいと思います。 開館35周年を記念した「祝いだ!祭りだ!感謝の吹奏楽サウンド」 宗像の吹奏楽の祭典!最盛期は総勢500名にも ユリックス吹奏楽団は、1年に一度だけ結成されるスペシャルな吹奏楽団。宗像・福津市内の小学生から社会人までが一堂に会し、大迫力の演奏を披露します。今から10年前の2014年、宗像エリアの吹奏楽文化の発展、振興につなげようと、宗像・福津市の中学生・高校生が「吹奏楽200人コンサート」を行ったのが始まりです。その後、回を重ねるごとに参加するメンバーや規模も拡大。2016年に社会人吹奏楽団、翌年に小学生金管バンド「ユリックス ジュニアブラス」が加入。ついに2019年、総勢500人に上る「ミアーレ吹奏楽団500人コンサート」を開催するに至り、地域に根差した吹奏楽コンサートとして注目されています。多くのゲストも舞台に花を添えました。これまでにニューオリンズブラスバンドグループ「ブラックボトムバンド」や、世界的トロンボーン奏者・中川英二郎さん、フルート奏者・中西久美さん、九州唯一のプロの吹奏楽団「九州管楽合奏団」と共演。一線で活躍するアーティストとコラボできる非常に貴重な機会となっています。コロナ禍により2020年、2021年は中止を余儀なくされたものの、2022年10月に3年ぶりに開催しました。今年度は「祝いだ!祭りだ!感謝の吹奏楽サウンド」と題して、小学生から社会人まで総勢420名の吹奏楽愛好家が集結。ゲスト指揮者に作曲家の正門研一さん、総合司会にラジオパーソナリティの立山律子さんを迎え大迫力の演奏を披露しました。 出演者は宗像・福津の吹奏楽愛好家たち総勢420名! ゲスト指揮者の正門研一さん 1966年、福岡県春日市生まれ。武蔵野音楽大学卒業。在学中より作曲する楽曲公募で入選。1999年度、行進曲「エンブレム」は全日本吹奏楽コンクールの課題曲に採用。北九州市消防音楽隊楽長(2003年から2005年)、大分県警警察音楽隊楽長(2006年から2017年)を歴任。現在は大分市を拠点に作曲編曲活動を行う傍ら、国内外のコンクールの審査員や研究、執筆活動も行っている。2022年、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 世界遺産登録5周年記念として、宗像ユリックスが委嘱により行進曲「神宿る島より」(みあれマーチ)を作曲。同年、5月に九州管楽合奏団定期演奏家にて初披露。2023年6月、イタリアで開催された「第7回国際行進曲作曲コンクール」で総合1位を獲得。ユリックス吹奏楽団で指揮を務めるのは昨年度に続き2回目。 コンサートの様子をダイジェストで紹介! ユリックスジュニアブラスステージ 開幕を飾ったのは、宗像市の小学生金管バンド「ユリックス ジュニアブラス」。丸田友博先生の指揮のもと、開館35周年を迎えるユリックスにお祝いの気持ちを込めて、「ハッピーバースデー」を披露しました。たくさんの観客の前で少し緊張している感じもありましたが、続く人気のポップス曲「勇気100%」「宝島」では少しずつ緊張もほぐれてきた様子。ラストの「線路はつづくよどこまでも」は卒団生と一緒に演奏し、より厚みのある力強いサウンドで観客を魅了しました。 ユリックスジュニアブラスの「ハッピーバースデー」で開幕! ラストは卒団生も加わり「線路はつづくよどこまでも」を披露 宗像・福津 中学校&高校吹奏楽部ステージ 2番目に登場したのは、宗像市、福津市の中学・高校10校の吹奏楽部(河東中、玄海中、自由ヶ丘中、城山中、中央中、日の里中、津屋崎中、福間中、福間東中、宗像中学校・高等学校)。宗像中・高の吹奏楽部顧問の三好陽子先生が指揮をつとめ、人気のポップス3曲を披露しました。コンサート前日に初めて全員で練習したということでしたが、息がピッタリの音色に感激!子どもたちにも人気の「ジャンボリーミッキー」の演奏の際には、開館35周年を記念して結成されたユリックス市民ダンサー「やっほーズ」によるダンスも披露。軽快な音楽とノリノリのダンスで楽しませてくれました。 10校による演奏は、大所帯にも関わらず息がピッタリ! 「ジャンボリーミッキー」で「やっほーズ」による楽しいダンス 宗像・福津 社会人吹奏楽団ステージ 次に登場したのは、宗像市、福津市で活動する社会人吹奏楽団(福津市民吹奏楽団、ママ&キッズ ベリーバンド、宗像ウィンドオーケストラ、宗像シンフォニック ウィンズ)とサプライズサポーターの九州管楽合奏団の皆さん。ゲスト指揮者の正門さんがタクトを振り、吹奏楽の人気ナンバー「ブラジル」と北島三郎の「まつり」を披露。コンサートのサブタイトル「祝いだ!祭りだ!感謝の吹奏楽サウンド!」の言葉通り、思わず体が動き出しそうなお祭りサウンドで会場を盛り上げました。 思わず体が動き出しそうなお祭りサウンド 開館35周年番外編企画「ダンスステージ」 ユリックス職員が歌うダンスソング「やっほー!ユリックス」にのせて、市民ダンサー「やっほーズ」がオリジナルダンスを踊りました。透き通った優しい歌声と明るく元気なダンスに、とても清々しい気持ちになれました! 「やっほーズ」は小学生からシニア世代まで幅広いメンバーで構成 サプライズステージ「九州管楽合奏団ステージ」 当日のサプライズとして、九州管楽合奏団が登場!九州唯一のプロ吹奏楽団がDAOKOの「打上花火」、唱歌「村祭」、「あまちゃんのテーマソング」の3曲を美しい音色で奏でました。懐かしい田園風景が目に浮かぶような音楽は、宗像という会場にピッタリ。心温まる素敵なひと時となりました。 サプライズで出演された九州管楽合奏団のみなさん ユリックス吹奏楽団ステージ 最後は出演者全員による合同ステージ。まずは「マツケンサンバ2(本来はローマ数字)」「銀河鉄道999」「ありがとう」と日本の人気ポップスをラインナップ。迫力あるダイナミックなサウンドは圧巻のひとことです。ラストを飾る楽曲は、ゲスト指揮者正門さん作曲の行進曲「神宿る島より」(みあれマーチ)。演奏を聴いていると、晴れ渡る空と穏やかな青い海の中に神々しく佇む沖ノ島が目に浮かぶよう。伸びやかで晴れやかな、とても美しいサウンドでした。さらに観客のアンコールに応えて、「聖者の行進」と吹奏楽の定番「アフリカンシンフォニー」の2曲を披露。これほど大勢で奏でるアフリカンシンフォニーを聴いたのは初めての経験で、重厚なサウンドはまさに鳥肌もの!出演者のみなさんがとても楽しんで演奏する姿も印象的でした。宗像に住んでいるなら、一度は聴いてほしい圧巻のステージですよ。 総勢420名による演奏は鳥肌が立つほどの大迫力! 出演生徒と先生の声 生徒たちの感想 約420名というめったにできない人数で演奏ができ、すごくうれしかったです。多くのことを学ぶことができました 大人数で演奏することに不安もありましたが、自分が思っていた何倍もいい演奏になりました。他の学校の生徒さんと交流もできてよかったです 初めてのユリックス吹奏楽団コンサートで、演奏の迫力に驚きました。また、同じ楽器パートの人の中でとてもきれいな音を出している方がいたので、今後の演奏の参考にしたいと思います 昨年は学校行事が重なりあまり練習できずに参加。今年はしっかり練習して参加したいと思っていたので、その成果が出せてよかったです。一曲一曲が本当に楽しかったです! プロのスペシャルサポーター(九州管楽合奏団)がわざわざ来てくれているのが、とてもありがたいと思いました 同じ音があると思うととても心強く、音色も素敵でした 先生たちの感想 自校だけでは演奏できないような曲にもチャレンジできて良い経験となりました 他校生の様子はとても刺激になっていました 世代を超えて吹奏楽を楽しめる演奏会は今後も続けていきたいと思います プロの音色のやわらかさや音楽を表現することを直接学ぶ良い機会となりました。またプロの近くで演奏するチャンスがあった生徒もいて、とても喜んでいました 他団体やプロの先生方の出会いの中で多くのことを吸収できているように思います 毎年とっても楽しみにしています。今年も企画していただいてありがとうございます。とっても素敵な演奏会で卒業した生徒も集まってくれました。来年も楽しみにしています! 年々、タイムテーブル通りに進行するなど、運営側のみなさんのお力添えがあってのことだと思います (表記はレポーターの表現を優先しています)