遊休農地をなくそう!「農地利用状況調査始まる」 最終更新日:2021年6月8日 (ID:3745) 印刷 遊休農地をなくそう!「農地利用状況調査始まる」 8月から12月まで、管内を8班に分け、農地基本台帳による農地利用状況調査を実施しています。 班は、各地域担当の委員で構成されます。調査結果は各項目に識別しますが、全員が統一した公正な判断を下せるように事前に検討します。図面をもとに現地まで向かい、目で確かめます。 遊休農地発生防止・再生、農地パトロールは、委員の責務であり、地域農業政策の基礎となるものです。農家、所有者のみなさんには、相談をすることが多いと思いますので、理解と協力をお願いします。 事前の話し合いは綿密に次の調査地へ急ぐ 調査結果の判断は難しい 7月25日、同26日先進地視察in秋津営農組合(熊本市) オリーブ園(天草市) 福田農場ワイナリー株式会社(水俣市) 「集落営農の法人化を進め地域の活性を」吉武政和委員 秋津営農組合の生産組織を視察しました。特に注目した点を紹介します。 地域の農家201戸中176戸が加入する大規模な生産組織。223�の水田が4区に分割され、稲作、大豆の集団転作を4年に1度のブロックローテーションで実施 JAを中心に運営され、生産に励む人もいる(水田110�、大豆72�、麦65�) 大型機械、汎用コンバイン5台、自脱型コンバイン5台、堆肥散布機1台でオペレーター11人が中心となっている 湿田地帯の圃(ほ)場整備事業で大豆、麦が高品質で生産できる。また、大豆のハスモンヨトウの性フェロモン剤トラップによる防虫も順調で、農薬の使用量の低減にもつなげている 地域との交流で「レンゲ祭り」や保育園、小・中学生による合唱や合奏、女性部による豆腐・納豆・パンの販売などを実施 秋津営農組合で熱心に研修を受ける委員 「遊休農地の新たな活用」武丸正昭委員 農業者の高齢化やイノシシの被害などで、放棄農地はますます増えつつあります。現在、遊休農地の活性化のため、いろいろな企業などが参画してオリーブ栽培に活用しています。 オリーブは健康食品として需要が増え、内陸でも育つ品種が多くあります。果実をアク抜きして食す新漬け、小鉢や飾りにも使え、オイルは、食用の他に化粧品としても利用できます。植える品種によって味や特徴が異なります。相性の良い品種を植えることで、より多くの実をつけることができます。栽培はアルカリ土壌を好み、休耕田と遊休農地にも植えることが可能です。また、木の景観も良く、まとめて植えることができます。 農業委員会も農地の所有者や関心のある人に呼びかけ、宗像の新たなオリーブの特産品を育てたいと考えています。近年の健康食志向、また地域おこしの一つとして、オリーブ栽培はこれからの未来に向けた農産物といえるでしょう。 9月12日農家の高齢化・後継者不足問題を改善しよう 「JAむなかたと意見交換会」 JAむなかた本店で、農協と農業委員会が水稲育苗、農作業受託、農地管理保全事業、地域農業の「担い手」「守り手」となる支援活動を中心に意見を出し合いました。 委員としても、全筆調査(提出された台帳に載る全耕地について実施)、遊休農地の再生・解消、農地の有効利用促進が緊急の課題です。今後は、行政を含む三者機関の定期的な意見交換会が必要と考えています。 9月27日宗像地区農業委員研修会を開催 宗像・福津市の委員会は、農業振興、委員の資質向上のために、例年合同研修会を実施しています。今回は、「サツマイモなどの生産と加工品、開発、販売」を展開し、農業法人を食品や菓子製造業まで発展させています。特に、熊本名物「いきなり団子」を全国的ブランドに育てた実績を持つ、「6次産業の達人」農業生産法人有限会社コウヤマ代表取締役社長・香山勇一さんを招き、講演「稼げる農業への挑戦」を受けました。地域特産物の開発と付加価値を高めるブランド商品の創造を考える機会になりました。