令和6年12月号みさこの伝えタイ通信「お正月の鏡餅ダイダイに込められた思い」 最終更新日:2024年11月13日 (ID:7285) 印刷 寒くなると食卓をにぎわす鍋物。我が家の定番は水炊き。ツケタレはダイダイの果汁を搾ったポン酢醤油。幼いころ「裏に行って、ダイダイをとってきて」と母から頼まれ、寒く、暗い中、オレンジ色に色づいたダイダイをちぎり、台所に届けていました。今でも、その樹は健在。毎年、実をつけています。お正月の鏡餅の上に鎮座するのも自宅裏で調達した「ダイダイ」です。ダイダイの実は、完熟後も枝から落ちにくく、収穫しなければ、2、3年も枝に残っていることもあるそうです。「先に実った実と新しく実った実が共存する様子から、家族が健康に繁栄していくように見える」「ダイダイの実は、春になると再び緑色に戻ることから不老・再生を連想させる」「ダイダイという名前が、「代々」の字をあてて「子孫繁栄」を連想させる」として鏡餅やしめ縄に飾られる縁起物になったと言われています。今年は、いろんなことがあった1年ですが、来る年は、色づいたダイダイのように明るく、安寧な1年になりますよう願っています。良い年をお迎えください。