ジャジャジャジャーンで始まる!わくわく・ドキドキ❤︎オーケストラ体験~10月14日レポート~ 最終更新日:2024年10月14日 (ID:7599) 印刷 こんにちは、Satomiママレポーターです。暑い日が続く夏休み。海やプールに、アクティブに涼を求めるのももちろん素敵ですが、空調の効いた涼しい室内で文化的な活動にいそしむのもまた素敵…。というわけで、令和6年8月3日に宗像ユリックスで開催された「ジャジャジャジャーンで始まる!わくわく・ドキドキ❤︎オーケストラ体験」(以後「わく❤︎ドキ」)に家族で行ってきました。 ジャジャジャジャーンで始まる?その名の通り、誰もが知っている「ジャジャジャジャーン」すなわちベートーヴェンの交響曲第5番「運命」から始まるこちらのコンサート。子どもから大人まで気軽にオーケストラの演奏を楽しめる体験型コンサートです。演奏するのは、九州唯一のプロ・オーケストラ「九州交響楽団」。3歳から入場可能なコンサートで、小さなうちから本物の音楽を耳にすることができるなんて、とても貴重な機会だと思います。クラシック音楽と聞くと「難しそう」と思いがちですが、小さな子どもでも夢中になれるような工夫が散りばめられています。イベントポスター小さなお子さん向けにチャイルドシートの貸し出しも チケット購入者特典コンサートそのものは午後2時開演ですが、チケット購入者は特典として、午前11時から30分間の公開リハーサルを観覧することができます。指揮者の方が演奏に関して指示を出している様子など、舞台裏を垣間見ることができてとても興味深いです。また、このときは座席も自由なので、座る場所による音の違いなどを楽しむこともできます。さらに終盤10分間は質問コーナーが設けられており、クラシック音楽が好きな方や楽器を演奏する方の専門的な質問から、小さなお子さんの素朴な質問まで優しく丁寧に答えてくださっていました。我が家の娘も息子も張り切って質問していましたよ!なかには、指揮者の方でさえ「考えたこともなかった!」というような質問まで飛び出して、笑い声の絶えない和やかな空間でした。オーケストラが間近で見られます指揮者の方もびっくりな質問が飛んでくることも プログラム配布されたプログラムは、漢字にすべてふりがなが打たれていて、小学1年生の娘でも読むことができます。演奏される曲目だけでなく、今回取り上げられているテーマについての解説と、オーケストラの楽器の配置図が載っており、クラシック音楽初心者も楽しめるよう配慮されていることを感じました。ベートーヴェンのイラスト入りプログラム子どもでも読めるようふりがな付き オーケストラ楽器の配置図出演者プロフィール テーマに沿った選曲「わく❤︎ドキ」では毎回、冒頭の「運命」のみは固定で、それ以降のプログラムはその都度異なるテーマに沿って選ばれています。今回のテーマは「ルロイ・アンダーソン」。アメリカの作曲家で、名前を聞いたことがない人でも、曲は聞いたことがある!という方が多いのではないかと思います。かく言うわたしも、恥ずかしながらルロイ・アンダーソンさんのお名前は存じ上げなかったのですが(クラシック音楽超初心者です)、「シンコペーテッド・クロック」は某スーパーマーケットのクリーンタイムで聞いたなとか、運動会でよく聞くあの曲の名前は「トランペット吹きの休日」だったのか!と、曲が始まるたびにハッとすることの繰り返しでした。明るくテンポのいい曲が多く、音楽の好きな娘は、椅子の上だというのに器用に小さく踊っていました。大迫力の演奏 クラシック超初心者でも大丈夫!わたしのような超初心者のお客さんも大丈夫!テーマそのものについても解説してくださいますし、プログラム進行中も随所で解説が入ります。曲そのものの解説はもちろんのこと、曲の楽しみ方や曲の工夫など、様々な視点から教えていただけるので、ただ曲を聞くだけではない楽しさがあります。だから、クラシック音楽のことを何も知らなくても大丈夫!さらには「これからちょっとクラシック音楽に親しんでみようかな?」という気持ちにさえなります。子どもたちも同様に興味をそそられるようで、真剣に解説を聞き、曲の中に解説で聞いた内容を探している様子でした。普段クラシックに馴染みのない人にも分かりやすい解説がありました 「わく❤︎ドキ」の醍醐味!指揮者体験なんと「わく❤︎ドキ」ではステージに上がって指揮者体験ができるんです!本物のオーケストラを前に指揮棒を振るなんて、贅沢な体験ですよね(時間の関係で、挙手制で約3名が選ばれます)。実は「わく❤︎ドキ」は2回目の我が家。前回3月の公演の際にも娘は手を挙げていたのですが、残念ながら選ばれず。今度こそは選ばれるぞ!と、事前に挙手の練習も抜かりなく臨みました。「やってみたい方」と声がかかった瞬間、真っ直ぐに手を挙げる娘。手を挙げるに飽き足らず、飛び上がるように真っ直ぐ立ち上がり、さらには「はい!はい!」と声を上げる様子に、横にいたわたしはちょっと驚き。実の親さえ驚く娘の熱意は届き、指揮者体験できる3名のうちに選ばれました。誇らしげに顔を輝かせてステージに向かう娘の姿は忘れられません。見事3名のうちに選ばれた娘観客を前にご挨拶堂々とした指揮者ぶりでした 珍しい演奏も見られる指揮者体験のような貴重な体験もさることながら、珍しい楽器(?)の演奏が見られたりするのも「わく❤︎ドキ」の楽しいところ。我が家の子どもたちのお気に入りのポイントでもあります。今回の楽器(?)は、タイプライター。ルロイ・アンダーソンの最も有名な曲のひとつ「タイプライター」というそのままの名前の曲で使用されます。あの「カタカタカタカタ、チーン!」という響きが耳を離れません。このタイプライターを演奏されていたパーカッション奏者の方、前回はやすりを使って汽車の音を再現しておられましたが、演奏する動きもすべて何かの劇を見ているかのようで、親子揃ってすっかりファンになってしまいました。どんな楽器も華麗に操っていました 幅広い年齢に向けて、幅広い体験を親子共々、とにかく楽しんだ今回のコンサート。もっとクラシック音楽を聞いてみたい!と、さらに興味を持つようにもなりました。宗像ユリックスではしばしば、今回のように、幅広い年齢の人が「本物」に触れることのできるイベントが開催されています。小さな子どもを育てている身として、様々な体験の入り口を、手軽に利用しやすい場所に設けてあることが大変ありがたいと感じます。「学校では習わないかもしれないし、家庭でも補い切れないことを学べる」貴重な学びの場として、これからも利用していきたいと思います。 (表記はレポーターの表現を優先しています)