深田分館「宗像の民話を知ろう」~2月3日レポート~ 最終更新日:2025年2月3日 (ID:7987) 印刷 みなさんこんにちは!くすくすママレポーターです。過ごしやすいということもあり、わたし的には1番好きな季節である秋。秋と言えば「〇〇の秋」とよく言いますが、皆様は、真っ先に何を思い浮かべますか?今回は「読書の秋」ということで、宗像市の図書館でも「読書月間」としてたくさんのイベントが行われていました。読書月間のチラシ表読書月間のチラシ裏その中でも、「手書きの紙芝居」を取り扱う「宗像の民話を知ろう」というイベントが目を引き、引き寄せられるように行ってきました!民話イベントのチラシ 「民話」の「み」の字も知らなかった私ですが、検索してみると、歴史など実話に基づいていることにとても奥深さを感じました。また、紙芝居は子どもたちに読んであげる立場に回ることが多く、自分が見る立場になるのは本当に久しぶりです。宗像の歴史・文化を学べる深田分館イベントは、2024年11月16日に深田分館で開催。宗像市民図書館は全部で4館あり、それぞれ特色があります。中でも「深田分館」は、世界遺産「宗像大社」の横に位置し、世界遺産ガイダンス施設「海の駅むなかた館」の中にあるため、郷土の歴史資料コーナーが充実していて宗像の歴史を探るにはもってこいの場所です。深田分館は海の道むなかた館内にあります隣には世界遺産「宗像大社」もこちらが深田分館。ガラス張りでおしゃれな空間ですまるでエンターテイメント今回の実演は、「中津宮の七夕伝説」「垂水峠のカッパ」「白鯰の恩返し」の3作品です。紙芝居のはじまりはじまり会員の語りに引き込まれています紙芝居の絵も素晴らしいのですが、「民話の会むなかた」のみなさんの語り・演技力がとても上手で面白い!ファンタジーの世界へどんどん引き込まれていきました!七夕七夕発祥の地とされる神守る島・大島で実際にあったお話です。大島では、毎年旧暦に合わせて8月7日に「七夕まつり」が開催されています。中津宮には天の川が流れ、向かい合うように牽牛神社(けんぎゅう)と、織女神社(しょくじょ)があります。私も先日、七夕の時期に大島の中津宮を訪れたことがあったので、とても綺麗な紙芝居の絵で実演を聴いていると、七夕時期にまた大島へ渡りたい気持ちに駆られました!垂水峠のカッパ国道495号の宗像市と岡垣町の境にある垂水峠のお話です。人間に扮したカッパから樽を運ぶよう頼まれた若者が、好奇心に負けて開けてしまった樽の中にたくさんの人間の尻が…という面白いながらもちょっぴり怖いお話でした!「樽を見る峠」という意味を込めて「樽見峠」と名付けられ、今では垂水峠と呼ばれるようになったと言われています。これから垂水峠を通るたびに思い出してしまいそうですね。白鯰の恩返し人里で日照りが続き、雨も降らず困っていた時、1匹の優しい白鯰が村に雨を降らせてくれたというお話です。有名なテレビ番組「まんが日本昔ばなし」でも紹介されたそうですよ。ちなみに、宗像市武丸に位置する「武丸権現神社」には、しろなまずの絵が祀られています!雨乞いしたい時はぜひ行ってみたいと思います!民話の会むなかた民話の会は、宗像市図書館主催「宗像民話講座」の受講生でもあり、ふるさと宗像の歴史にも精通されています。所蔵している民話の紙芝居は10作品ほど。毎年、2作品ほどを目標に作成されているそうです。民話は語り継いできた貴重な資料。日々生活していく中で民話が教えてくれることがたくさんあるのだと感じました。民話の会「民話の会むなかた」では、月に1回メイトム宗像で活動されています。毎年3月1日には、1年間の活動の集大成として発表会もあるそうなので、こちらも要チェック!楽しみにしています!今年は3月2日(日曜日)に開催されますまた、随時会員を募集されているそうなので、興味がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。民話の会むなかた代表者:前田芳人電話番号:080(5265)4777(田中)窓口の場所:宗像ユリックス図書館(午前10時から午後6時まで)素敵な紙芝居を貸し出し民話の会さんが手がけた紙芝居は、読書月間に合わせて2024年11月1日から27日まで深田分館に展示されていました。その一部を紹介します。深田分館に展示されていた作品七股つつみの七股大蛇猫塚物語海中のつり鐘 とても描写が綺麗な紙芝居で、「子どもたちにも見せたいなぁ、読んであげたいなぁ」と思わずにいられない素敵なものばかりでした。さらにこちらの紙芝居は、なんと宗像市民図書館で貸し出し可能になるそうです!登録している読み聞かせ団体さんへの貸し出し限定にはなりますが、市内の小学校での実演など、目にする機会も増えるかと思います。日本の文化・宗像の文化の素晴らしさを伝えたい紙芝居は日本発祥で世界に類をみない素晴らしい芸能だということを知り、その文化が今では世界に広がっていることに驚きました。また、枚数も8枚から12枚程度と限りがあり、演じ手と観客が共感していくという不思議な一体感が生まれます。宗像の民話を語り継ぎ、伝説を大人からこどもへと語ってあげること。そうすることで宗像への愛着が生まれ、郷土愛が深まっていくのではないかと思います。「民話」と聞くとあまり馴染みがない人もいるかもしれませんが、お話を聞くだけでなく実際にお話の場所を訪れてその背景を知ることで、より身近に感じられるようになるのではないでしょうか。子どもたちが民話に触れる機会がもっともっと増えればいいなと思いました。(表記はレポーターの表現を優先しています)