前向き子育てプログラム「トリプルP」のグループワークに参加して~3月20日レポート~ 最終更新日:2025年3月20日 (ID:7998) 印刷 こんにちは、Satomiレポーターです。当たり前のように子どもを産んで、育てて。でも、常に試行錯誤の連続で悩みが尽きない。「子育てのやり方」について、誰か教えてくれたらいいのに。もしくは、相談に乗ってくれたらいいのに…わたしは、しばしばそのように考えていました。今も悩んでばかりの毎日です。そのような中で、子育てのヒントになりそうなグループワークが宗像医師会で開催されると聞き、参加してきました。同じように悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。前向き子育てプログラム「Positive Parenting Program」略して「トリプルP」。日本語訳として「前向き子育てプログラム」と呼ばれています。子どもの行動・感情・発達の問題の予防・改善を目的とした子育て・家庭支援プログラム。子どもの発達や行動について、日常の家庭生活で使える具体的な技術が、前向きな子育ての実践に役立ち、親の自信につながります。30年以上の研究に基づき、国際的に高い評価を得ているプログラムです。オーストラリア、アメリカ、イギリス、ドイツなど世界25ヶ国で使用されており、2006年より日本でも展開が始まっています。(引用:一般社団法人宗像医師会 前向き子育てプログラム「トリプルP」による子育て支援事業2023年度実施報告書)宗像医師会では、子育て支援事業の一環として、これに関連する講座やグループワークなどを開催。今回は、令和6年10月30日から12月11日まで毎週水曜日に各2時間ずつ行われる、全7回のグループワークでした。(11月27日と12月4日は個別電話相談) トリプルPセミナー案内(PDF:439.4キロバイト) 宗像医師会の事務局で開催具体的な子育ての手法「トリプルP」のプログラムでは、思考や理念のような抽象的な話はほとんど出てきません。時にはロールプレイングなども交えつつ、本当に具体的な手法について学びます。講義自体は動画と説明を交互に聞きつつ、その具体的な手法に対して、自らの日常的な悩みを当てはめてグループワークをおこない、解決法を探ります。講師は福岡女学院大学教授・藤田一郎先生。小児科医師を経て、親の子育てへの心理的負担に注目し、子どもの健やかな成長を促すために、子育て支援の必要性を感じられたそうです。様々な子育て支援プログラムの効果を検証してきた中で、「トリプルP」の有用性を実感し、全国普及に取り組まれてきました。「トリプルP」の内容自体が具体的ですが、さらに藤田先生ご自身の実感に富んだ講義は、理解しやすく、すんなりと胸に落ちました。藤田一郎先生17の子育て技術「トリプルP」には17項目の子育て技術があり、「問題行動を叱るより起こさせないこと、好ましい行動を増やすこと」に注目します。問題行動に対して事前にどのように準備すると回避できる可能性が高まるか、好ましい行動に変えることができるかそれでも起きてしまった場合にどのように声掛けするのか声掛けで解決しなければ次にとる手法は…と、すべてに具体的な手順が示されます。たとえば、子どもが癇癪を起したとき、前後に何が起きたかを観察して原因を分析し、子どもなりの理由を探します。そして、原因を取り除いたり、子どもとの関わり方を工夫したりすることで、子どもの行動を改善していきます。また、毎回学んだ内容を家庭に持ち帰って実践してみる宿題があり、参加者は有効性を実感できている様子でした。グループワークの様子 親も共に前向きに「トリプルP」の説明にもあったように、子どもに対して前向きでいられることは親の自信につながり、親の気持ちも前向きにする効果があるのだと思います。手法を学んで実践することで、子どもへの接し方や親自身の心の持ちようがいい方向に変わったと感じられた人も多いようです。また、グループワークで互いの悩みを発表することで、どこの家庭にも悩みがあることや、時には自分と同じようなことで悩んでいる人がいると知ることができ、それだけで心が軽くなる効果があるとも感じました。自助グループや当事者グループのように、自己否定やとらわれから解放される効果があるのかもしれません。孤独になりがちな現代の子育てですが、孤独はやはり毒だなと思います。誰かに相談できること、時には的確なアドバイスをあおげること、もしくは悩みを聞いてもらえるだけでもいいから誰かと一緒に向き合える育児であれば、子育てもますます前向きになるかもしれません。「トリプルP」の手法や具体的な学びの内容はもちろんのこと、指導者の下で「子育てのやり方」をグループで学べる機会は、孤独になりがちな親にとって、貴重な時間であったと思います。「トリプルP」のテキストトリプルP修了証(表記はレポーターの表現を優先しています)今後の開催状況について令和7年6月8日(日曜日)に、第2回子育て応援シンポジウムを宗像医師会で開催します。詳しくは宗像医師会事務局(電話番号:0940-36-2453)にお問い合わせください。シンポジウム開催後、セミナーやグループワークの参加者を募集予定です。小児科疾患とVPDに関する情報誌「そんりーさ」でも、事業が取り上げられました。 トリプルPそんりーさ(PDF:1.42メガバイト)