子どもたちに温かさと力を届ける、玄海小学校読み聞かせボランティア!~11月26日レポート~
更新日:2020年11月26日
こんにちは。ママレポーターの徳永です。
新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄されてきた今年の前半を終え、少しづつ生活リズムがつかめてきました。
幼稚園や学校に新しく入園・入学した子どもたちもやっと新しい生活に慣れてきた頃。
感染症の流行る冬場は感染症の拡大が予想され、まだまだ油断ができませんが、やっと自分の時間ができ、「何か新しいことを始めようか」というママさん、「動ける時間は限られているけれど、自分の力を役立てたい、社会とつながるようなことをしたい」と考えている方も多いのでは。
今回は、子どもたちを元気にする絵本の読み聞かせボランティアを紹介します。
絵本の読み聞かせで子どもたちを元気に!
宗像市は例年、全市立小学校で絵本の読み聞かせが行われ、約20のボランティア団体が活動されています。
今回、子育て中のママさんが玄海小学校で絵本の読み聞かせボランティアに参加していることを聞き、見学させてもらおうと、玄海小学校絵本読み聞かせボランティア「ほしむし」さんを伺いました。
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で休みが続き、なかなか思うように活動できない団体が多いそうです。
「ほしむし」さんも約半年ぶりの再開で、みなさん感染対策に気を配りつつ、張り切っていらっしゃいました。
初めに図書館に集まって、今日の読み聞かせの確認
事前に準備された絵本。どんな内容か気になります
当日使用した本はこちら(写真の左上から右へと順に説明)
- 『いつもいっしょに』/作:こんの ひとみ、絵:いもと ようこ/出版:金の星社
- 『パンのかけらとちいさなあくま』/作:内田 莉莎子、絵:堀内 誠一/出版:福音館書店
- 『そこつ長屋』/作・絵:野村 たかあき/出版:教育画劇
- 『さかさのこもりくんとてんこもり』/作・絵:あきやま ただし/出版:教育画劇
- 『ぼくが いちばん! すごいでしょ』/作:サトシン、絵:山村 浩二/出版:PHP研究所
- 『すってんてんぐ』/作・絵:木曽 秀夫/出版:サンリード
- 『いちにちむかしばなし』/作:ふくべ あきひろ、絵:かわしまななえ/出版:PHP研究所
初めに挨拶。子どもたちも元気に返してくれます
今日集まったメンバーは6名。1学年に1名ずつ、教室で朝に10分ほど、事前にチョイスした絵本で読み聞かせを行います。
今までは読み手の周りに子どもたちが集まり座って聞くスタイルでしたが、今回は感染対策として子どもたちが自分の席に着席し、読み手が教卓から読み聞かせるスタイルに。
「絵本をどう向けるのがよいか」「マスクをしたままどのくらいの声量で話すのがよいか」などを確認していました。
早速それぞれの教室に向かってスタンバイ。私は今回1・2年生のほうを見学させてもらいました。
先生に紹介され、教室に入り、簡単な挨拶をしてから読み聞かせが始まります。
1年生担当の七田さんはお子さんが1年生ということもあり、子どもたちから「見たことある人だ!」「○○ちゃんのお母さんだ!」という声が飛び交います。
「はーい!おはようございます!○○のママです!」と元気に手を振る七田さん。
お友達のお母さんということで、子どもたちは身近に感じるのか活気づきます。
挨拶も終わり、読み聞かせスタート!
早速読み聞かせが始まります。今回七田さんが用意したのは2冊。
『ぼくが いちばん! すごいでしょ』という動物たちの比べっこのお話と、『さかさのこもりくんとてんこもり』というさかさま言葉(反対語・対義語)の絵本です。
1冊はお子さんがチョイスされたということで、タイトルからすでに子どもたちが興味をひかれそう。
よく見えるように絵本を高く掲げます
絵本のタイトルを言うだけで「見たことある!」など子どもたちの反応があります。
1年生ということもあり、反応も顕著。みんな絵本にじーっと集中しながらも「へえ~」「ふふっ」など、じーっと聞きいっていたり、リアクションをしながら聞いていたり、様々な反応をしながら集中して楽しんでいるのがよくわかりました。
読み終わった後はみんなで拍手!
読み聞かせてくれた七田さんへ絵本への感想を話します
絵本を読み終えた後、「感想を言える人は言えるかな?」と聞くとさっと手が挙がります。
七田さんのお子さんもはりきって感想を言っていました。
お母さんがみんなの前で絵本を読んでいるのを見て、誇らしいような気持ちだったでしょうね。
親子で嬉しそうな表情を見ていて、とても温かい気持ちになりました。
子どもたちの感想は
- 「なんでゾウが一番だったのかな?」
- 「さかさま言葉、一瞬びっくりしたけどおもしろかった」
- 「『だいきらーい!』といっていたけれどさかさまだから『だーいすき!』ということ、というのがおもしろかった」
とさまざま。
早速、さかさま言葉が流行りだす様子を見て微笑ましかったです。
人数が多い2年生の教室でも後ろまでしっかり声が届いていました
2年生のクラスでは、絵本を聞く姿勢も良く「もうこんなにしっかり聞けるんだ」と聞きいる様子に感心させられました。
各クラスで人数も異なるので、読み手も声の大きさや絵本の持ち方にとても気を配っていることがわかります。
絵本の内容が違えば、声色やトーンも変えて語られ、それに伴って子どもたちの反応が変わるのも面白いなあと感じました。
絵本の読み聞かせで子どもたちにパワーを!読みきかせボランティア『ほしむし』
絵本の読み聞かせが終わったら、最後にみなさん集まって振り返りの時間です。
久しぶりだから緊張したね、などと会話も弾みます
感染対策のため、教卓から読み聞かせをしたため、「もう少し大きな本がよかったね」「本の角度も考えないと」などの反省点が。
ただ読むだけではなく、聞き手の反応などをしっかり考えて、一人一人に届くよう工夫されているんだなぁと感動しました。
代表の原田さんを中心に、「ほしむし」の活動についてお話をお伺いました
設立は24年前の1996年。文部省の国語研究の対象校に玄海小が選ばれたことをきっかけに活動が始まりました。
団体名の由来を聞くと、昔、子どものSF小説のコンクールの作品に登場した、宇宙に漂う宇宙虫の名前が由来なんだとか。
子どもに寄生すると、勉強ができるようになったりスポーツができるようになったり、パワーがつくという『ほしむし』。そこに着想を得て「子どもたちに絵本を通して元気を与えたい!」という気持ちからこの名前を付けたのだそうです。
活動は毎月1回の朝の絵本の読み聞かせと、毎年11月開催の玄海小文化祭「玄海っ子発表会」の中でのスクリーンを使った読み聞かせ。
メンバーは12、13人、常時活動されているのは9人ほど。
子どもが玄海小に通っていたころから続けている方もいれば、外部から参加されている方もいるんだとか。
「読み聞かせをしていると子どもたちの反応が楽しいし、外で会っても覚えていてくれたりして嬉しい」とみなさん言われます。
最も新しいメンバーの七田さんのお話(2019年10月加入)
七田さんは、絵本の魅力や絵本を通した様々な可能性を伝える絵本講師の仕事をされる中、お子さんの通っていた幼稚園の先生つながりで、玄海小の絵本の読み聞かせボランティアに参加させてもらうことになったのだそう。
取材に伺ったこの日、学校から帰ってきたお子さんはお母さんが学校にきてくれたことを喜んでくれ、「ママ今日はおつかれさま。みんな喜んでいたよ」と手紙をくれたのだとか。
自分の時間を利用して地域に貢献して、「周りを元気にすることで自分も元気をもらえています」というみなさんの姿を見て、すばらしいなぁとすがすがしく思いました。
「ほしむし」さんはボランティアメンバー募集中!
男女年齢問わず、玄海地区外に居住される方でも歓迎だそうです。
気になる方は玄海小学校(下記リンクを参照)までお問い合わせを!
『ほしむし』のみなさん。メンバー募集中です!
玄海小学校
- HP:https://www.city.munakata.lg.jp/school/s001/
- 電話番号: 0940-62-0025
地域で何か始めてみたいママさんパパさん、ボランティアセンターにGO!
「自分の時間を使って地域で活動したい」「何か自分にもできるボランティア活動はないかなぁ」とお考えの方。
ぜひメイトム宗像内にある市民活動・NPOボランティアセンターで、一度相談してみませんか。
市内で活動している団体を調べて自分に合いそうな活動を紹介してもらったり、ボランティア体験プログラムで実際に活動の様子を見に行くこともできます。
メイトム宗像の入り口から入って右手側にあります
メイトム宗像で入手できるオススメ資料
ボランティアや市民活動に関する情報が得られるので要チェックです。
- 季刊誌「ふらぐ」:市内で活動する人やNPOの取り組みを漫画などでわかりやすく紹介
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以前のレポートでも紹介しています
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