医療従事者に感謝!コロナ禍での出産レポート~3月4日レポート~
更新日:2020年3月4日
こんにちは。ママレポーターの徳永です。
昨年末から再び増加した新型コロナウイルス(以下コロナ)感染拡大のため、外出自粛ムードの中、2021年が明けました。例年と様相が異なるお正月、帰省や初詣もはばかられ、願掛けではコロナの鎮静化を願った方が多かったのではないでしょうか。
そんな新年早々、私事ではありますが、第3子を出産しました。
3回目にして初めて市内の産婦人科医で出産。しかもコロナ禍で、どのような状況での出産だったかを今回レポートします。
(注)私が利用させていただいた病院の一例です。病院や時期によって状況も対応も異なると思いますので、ご参考にされてください。
産まれてきてくれてありがとう
通院から出産まで感染対策
今回、妊娠が確認できた頃には、すでに全国的にコロナの感染拡大中でした。感染対策のため付添いは禁止。妊婦一人での通院です。
もちろん出入り口や診察室入室前のアルコール消毒、マスク着用などは必須。体温測定や「普段と異なる症状はないか」など毎回チェックがありました。待合室のイスも間隔が空けられ、人数も制限されていたので、過去に利用した時に子連れの方や同伴者がいた様子を思い出すと、今回は静かに感じました。
先生や看護師の方もフェイスシールドやマスク、手袋着用で様相は異なるものの、柔らかい雰囲気や口調はいつも通りでほっとしました。医療従事者、しかも抵抗力の低い妊婦さんや新生児を相手にする産科は、より神経を使うだろうなあと思います。そんな中でも受け入れ体制を整えてくださることが本当にありがたいです。
上の子二人の時は、実家に帰省して里帰り出産。今回は上の子が幼稚園に通っていること、またコロナの感染状況次第でどうなるかわからなかったので、里帰りせず宗像で出産することに決めました。いろいろなことに気を遣う妊娠期間中でしたが、あっという間に臨月を迎えました。
出産を目前に控えながらも、年末にさしかかるにつれ全国的に感染者数の増加。それに伴い、出産の際の立ち合いができなくなり、出産直後の面会だけ「30分程度、一人まで」という条件で許可されました。出産には一人で臨むことになりました。
家族や助産師・看護師の方に励まされながら出産へ
予定日を過ぎた翌日、誘導分娩を行うことになりました。
日中で良かったと子どもたちを幼稚園に送り、病院へ。陣痛・出産を行う部屋に通され、寝台に横になり過ごしました。寝台のまんなか付近にビニールシートの幕があり、感染対策に気を遣う様子が節々に見られました。
付添いなしで陣痛の痛みに耐えるのは心細い。けれども、電話は自由にできたので家族と合間に連絡を取り、助産師の方や看護師の方がついて話かけてくれるので気を紛らわせることができました。陣痛途中、マスクが息苦しくなってきたので、マウスシールドに替えてもらいました。お互いシールドやマスクを付けているため、声の聞き取りづらさを感じました。
いよいよ分娩となり、先生が駆けつけ無事出産!
元気な赤ちゃんが産まれました
充実した医療に改めてありがたさを感じます
元気な産声が聞こえ、こんな時でも無事に産まれてきてくれたことのありがたさもあり、かわいさもひとしおです。
出産後に看護師の方から夫に連絡してもらい、駆けつけた夫はフェイスシールドや防護用の医療服姿で赤ちゃんを抱っこすることができました。
出産が終わると、入院生活が始まります。
私が入院していた時は、面会が大人一人のみ1回(30分)。子どもたちに会えずテレビ電話でやりとりする中、3歳になったばかりの息子がずっと「お母ちゃんがいい!いつ帰ってくるの?」と不機嫌な姿を見るのが何とももどかしかったです。
一人で過ごすのは退屈でしたが、看護師の方をはじめ同時期に入院されていた方と授乳中や食事時に話をすることはできました。何より家事や育児を気にすることなく、おいしい食事を出していただけるのは主婦として本当にありがたい!退院後に待っている怒涛の生活を思えば、ゆっくりと養生することに集中するという意味ではとても良い環境だったと思います。
やっと会えて「かわいいかわいい」と喜ぶお姉ちゃんたち
知っておきたい、産後サポート
第1子・第2子以降にかかわらず、出産後は慣れない毎日で本当に大変ですよね。私も産後は「とにかく無理しちゃだめよ!」と周りの方に念を押されました。笑
出産後の母体をしっかり休めたいのは山々ですが、実家が遠方だったり、周りに頼れる存在がいなかったりと「わかっているけど動かざるをえない!」という方は多いのではないでしょうか。
両実家が遠方であまり頼れない私。上二人の産後、心と体に余裕のなかった経験から「今回は絶対に無理しない」と心に決めていたため(笑)、今回初めて産後にマザーリングや産後のヘルパーを利用してみました。
掃除や洗濯などの簡単な家事、沐浴や子守りなどもしてくれ、まだ身体が回復していない時、上の子の用事で外出しなくてはならない時などとても助かりました。
そしてただでさえ外出できない産後にコロナ禍でより制限される中、人に会って話をすることで気持ちもほっとします。
ヘルパーや家事代行などと聞くと、今までは贅沢な気がして利用することに罪悪感すら感じハードルが高いものでしたが、思い切って利用してみてよかったです。自分の親世代や周囲も忙しい現代、産後に無理をして育児に負担を感じすぎないよう、もっと気軽に利用できるようになったらいいなと思いました。
食材配達も買い物に出づらい中、とても助かりました。また、コロナ禍ということでテイクアウトできる飲食店も増えたので、応援も兼ねて利用させてもらいました。
今回、友人や近所の方が上の子を預かってくれたり、料理の差し入れをしてくれたり、いろいろな情報を教えてくれたり、周囲の方々が助けてくれ、改めて人の気持ちが温かい素晴らしいところに住んでいるなあと実感しました。
けれども環境や状況によってはそれもできない場合、利用できる産後サービスの選択肢が増えることで、より安心して出産育児に臨める環境になるといいなあと思います。
家族が笑顔でいられることが一番!
産後のママさんやこれから出産に臨まれる妊婦さんが、出産・育児期を不安なくゆったりとした気持ちで過ごせますように!
(レポートは原文のままで掲載しています)
今回利用させていただいた産後サービス
公益社団法人宗像市シルバー人材センター家事援助サービス
- 作業内容:屋内清掃・子守など
- 受付:月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時まで
- 電話番号:0940-33-1151
- HP:http://munakata-sc.com/work.html(外部サイトへリンク)
社会福祉法人グリーンコープ子育てサポートセンターぶらんこ
- 作業内容:産前産後(産後6カ月まで)の家事支援と育児支援、ベビー・キッズシッター、送迎等、集団託児
- 期間:産前から小学校6年生まで
- 受付:月曜日から金曜日の午前10時から午後5時まで
- 電話番号:0940-62-6002
- HP:http://www.kosodate-w.jp/(外部サイトへリンク)
その他、子育てに関するお役立ち情報は「宗像市子育て支援ハンドブックママ・パパ応援BOOK」にも掲載しています。
冊子は母子手帳発行や転入の際に配布しているほか、子育て支援センター「ふらこっこ」にも設置しています。
産後のケアやお子さんが病気になった際に
- 宗像市の産後ケア事業
- 宗像市の病児・病後児保育事業
ママレポーター徳永
このページに関する問い合わせ先
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