「JALリモート工場見学」の授業を見学して分かった小学校のタブレット活用事情!~5月4日レポート~
更新日:2022年5月4日
こんにちは、ママレポーターの新田です。
令和3年度も新型コロナウイルスの流行は終息せず、幼稚園や学校では感染対策をしながら開催できた行事があった一方、やむなく中止になった行事もあったと思います。
工場見学など社会科見学もその一つですが、全国どこからでも参加できるよう、リモート工場見学を実施しているところも。
今回は「JALリモート工場見学」に参加した河東西小学校5年生104人の授業の様子を取材し、小学校のタブレット活用事情についてもレポートしたいと思います。
羽田空港に行かずとも工場見学が楽しめる「JALリモート工場見学」
本来は、昨年7月にリニューアルした羽田空港横にある「SKY MUSEUM」で見学ツアーが行われるそうですが、コロナ禍で休止に。代わりにZoomでのリモート工場見学を開催しています。
福岡に住む私たちは羽田空港までなかなか見学に行けないので、リモートという形で飛行機について学べるのはありがたいですね!
JALリモート工場見学のコースは全部で4種類
- ボーイング787編
- エアバスA350編
- キッズスペシャル1「くうこうではたらくくるま」
- キッズスペシャル2「みんなげんきJALのひこうき」
通常は個人で参加するリモート工場見学ですが、学校単位での申し込みだったため貸し切りでの開催に。
「エアバスA350編」コースを、各クラスの教室内で同時に視聴し、「航空教室」「展示エリア見学」「格納庫案内」が行われました。
航空教室
JALが保有する機体の紹介や最新機体A350 について学習。
「A350の全長はどのくらい?」「胴体はどう運ぶ?」などの3択クイズも実施し、各教室で担任の先生が答えを取りまとめ、Zoomの投票機能で回答していました。
クイズに答える子どもたち
「SKY MUSEUM」(現在休館中)の展示エリアを見学
飛行機に関わる仕事を紹介するエリアや、客室乗務員の歴代の制服がズラリと並ぶアーカイブズエリア、未来に向けたチャレンジなどが紹介されているフューチャーゾーンなどを見学しました。
客室乗務員の歴代の制服が並ぶ。実際に間近で見てみたい!
格納庫案内
JALの機体整備工場を映像で見学しました。
そのほか、チャット機能を使った質問コーナーもあり、充実の45分間でした。
同校の5年生は、ディキャンプは実施されたものの、本来予定していた宿泊学習や野外炊飯などの研修は出来なかったそう。
先生は「5年生は社会科の授業で工業についての勉強をするため、トヨタ自動車九州のリモート工場見学にも参加しました。今回のJALのリモート見学でも、工業に通じる学習が出来たので良かったです」と話していました。
また、子どもたちは「リモート工場見学に参加して、実際にSKY MUSEUMに行ってみたいと思いました。飛行機について色々学ぶことが出来たので、今度は本物の飛行機の中も見てみたいです」と話し、興味を持って楽しく参加できたようです。
JALのリモート工場見学はHPから申し込むことができます。
興味のある方は、ぜひおうち時間に家族と参加してみてくださいね!
驚きの連続!最近の小学校のタブレット活用事情!
河東西小学校は平成10年に河東小学校から分離し、市内では一番新しく開校した小学校です。
リモート工場見学が始まる少し前に訪問し、素敵な校舎だったので少し紹介します!
教室と廊下にドアが無い、開放感のある校内
小学校の中庭
車で前を通る度に「素敵な外観の小学校だな」と思っていましたが、中に入るとさらに驚き!
校舎の中は各クラスの教室と廊下の間にドアが無く、開放感がありました。
手前から5年1組、2組、3組。廊下と教室の間に扉はありません
各教室も広い!通常の2倍ぐらいありそうです
タブレット端末を使いこなす子どもたち
校舎の雰囲気に驚いているとさらに驚くべきことが!
休み時間、子どもたちは机にタブレットを出して、カタカタとキーボードで打ち込んでいました。
何をしているのかな・・・?と後ろから様子を伺うと、何やらゲーム画面が見えるような??
タブレットを使いこなす子どもたちに驚きました!
先生に話を伺うと、ゲーム画面はタイピング(文字打ち)の練習画面だったことが分かりました。
休み時間など空いた時間に自由にタブレットを使って練習をしているそうです。
令和3年度から始まったGIGAスクール構想
国が進めるGIGAスクール構想により、宗像市内すべての小・中学校で1人1台タブレット端末の貸与、アカウントの付与が始まりました。
1人1台、卒業するまで同じタブレットを使います
なんとなく聞いたことはあったけど、幼稚園児しかいない我が家にとっては縁のなかった話…実際どのように活用しているのか全く知らなかったため、想像以上にタブレットが学校生活の中に溶け込んでいる状況に大変驚きました。
先生によると、5年生の子どもたちはタブレットが導入された4月の時点では、まだローマ字を知らない子も多く、キーボードのaを押せば「あ」、kaと押せば「か」と入力されることも分からなかったそう。
代わりに音声入力や手書き入力などで文字を入力していましたが、1年経った今ではローマ字タイピングが出来るようになったのだとか。皆大人顔負けのタイピングスピードでした。
タブレットの使い方については、学校独自のルールのほかに、各クラスのルールもあるそうで「子どもたちと一緒にルールを決めた」と話す先生もいらっしゃいました。
また、子どもの特性に合わせて使えるようにしているクラスもあるそう。例えば「文字を書くのは苦手だけど、タイピングは得意」という子に対しては、文字を書くことを強要せず、普段の授業でもタブレットでメモを取ることもOKなのだとか。
「文字が書けなくなるのでは?」という不安も親としてはありますが、そうならないよう自ら鉛筆を使うことを心掛けてノートにメモする子もいるそう。タブレットの活用方法については、子ども1人1人の自主性が尊重されているように思いました。
個人のタブレットを使いながら視聴するクラスも。使い方もクラスによって様々です
工場見学の話を聞きながらタブレットにメモを入力する子も
小学生の子どもを持つ近所のママさんにも聞いてみたところ、健康チェックなどでタブレットを使用するほか、自宅で実技をしている様子を自ら撮り、動画を先生に送信するといった宿題もあるそう。
新型コロナウイルスによる学級閉鎖や自宅待機の際は、自宅でオンライン授業にも参加。便利な世の中になりましたね!
今回、思わぬ形で小学校のタブレット端末の活用事情も知ることができ、思った以上にタブレットが子どもたちの生活に溶け込んでいることが分かりました。
また、タブレットそのものを使えるようになることが目的ではなく、手段として活用していることが大変印象的でした。今後も機会があれば、他の学年のタブレット活用方法もぜひ取材してみたいと思います。
河東西小学校5年生の皆さん、ありがとうございました!
(レポートは原文のままで掲載しています)
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