むなかた子ども大学「消防士・YouTuber・ダンサーコース」~2月28日レポート~
更新日:2023年2月28日
こんにちは、ママレポーターの新田です。
さまざまな分野で活躍する人を講師に招き、子どもの興味を深掘りして夢や志の実現につなげることを目指す「むなかた子ども大学」。今年は11月13日に開校され、全29の多種多様なコースで多くの子どもたちが学びました。
いくつかのコースにスポットを当て、3回に分けて紹介します。
最終回は以下のコースを紹介。
消防士と一緒に訓練しよう!「消防士コース」
宗像消防署で行われた「消防士コース」には、小学4年生から中学2年生の23人が参加。
ユリックスで入学式に参加したあと、日赤看護大の学生スタッフと一緒にバスで宗像消防署へ向かいました。
宗像消防署に到着!
講師の安部さん(一番右)と隊員の皆さん
講師を務めたのは特別救助隊小隊長の安部総一郎さん。
「全力で楽しむ!」という今回のテーマと体験の流れを聞いた後、3つの班に分かれて「放水訓練」「ロープ渡り訓練」「検索訓練(煙の中を進む訓練)」「はしご車試乗」の4つの体験をローテーションしていきました。
「放水訓練」「ロープ渡り訓練」「検索訓練」はグループ内でのタイムレース!
成績優秀者には最後に表彰状も授与されるとあって、皆気合が入っていましたよ。
的に向かって放水!消火用ホースを使った「放水訓練」も
背負い式消火水のう「ジェットシューター」を使った「放水訓練」では、小学生は10カ所、中学生は11カ所に設置された的にめがけて放水し、すべての的に当たるまでのタイムを競いました。
背負い式消火水のう「ジェットシューター」
放水訓練の様子
「出動!」の掛け声とともに放水開始!階段や通路に設置された的に向かって放水していきます。
的となる小さなボールになかなか命中せずに手こずる子もいれば、一発で当てる子も。
隊員さんに誘導されながら、階段をどんどん駆け上がっていきます。
最上階まで上り、最後に当てるのは「火」と書かれた本格的な的!
実際の火事の現場で使う消防用ホースを使った消化体験もしました。
レバーを引いて放水!
避難訓練の大切さを痛感!「検索訓練」
煙の中を進む「検索訓練」では、あらかじめ引いたカードと同じ絵柄のカードを煙が充満している部屋の中から探し出し、部屋の外に出るまでのタイムを競いました。
「準備よし、突入!」の掛け声とともに暗闇&煙の中を突入!
部屋の中は真っ暗でドアの近くの誘導灯のみが頼り。外からチラッと見える部屋の中は暗く煙が充満していて、子どもたちはちょっと不安そうにしていました。
煙はもちろん吸い込んでも害はなく、ちょっと甘い匂いがします。
子どもたちと一緒に私も部屋に突入してみると、ちょうど大人の背丈ぐらいに煙が充満しており、何度か咳き込む事態に・・・。
これまで避難訓練で「煙は上へ上へとあがっていくので、かがんで歩きましょう」と散々言われてきた理由に納得です。
一方で、子どもたちは体を低くし、這いつくばるようにカードを探していきます。
かがんでみると確かに煙は少なく視界も確保でき、体験を通して「いざという時に慌てずどのように行動すればよいか」子どもたちも実感できたのではないでしょうか。
暗闇の中で目を凝らし、煙を避けながらカードを探します
手の力で進む「ロープ渡り訓練」
「ロープ渡り訓練」では、救助隊の方たちが訓練で使っている20メートルのロープを渡りきるまでのタイムを競いました。
手を使ったり足を使ったり様々な渡り方があるようですが、今回は主に手の力を頼りに渡ります。
一番体力を使う訓練で、子どもたちからは「疲れた!」という声も聞こえてきましたが、早い子は20メートルを40秒弱ぐらいで渡りきっていました。
隊員さんによると、全国大会レベルの方は5秒ほどで渡りきるのだとか!
子どもたちからもどよめきの声があがっていました。
隊員さんのお手本
子どもたちから「もうちょい!」「頑張れ!」と声援が
地上15メートルの景色は?「はしご車試乗」
はしご車のバスケットに乗って、地上15メートルの高さを体験します。
宗像消防署にあるはしご車。実際には30メートルまで伸びるそうです
隊員さんに安全ベルトを付けてもらいます
隊員の方と一緒に試乗します
結構高く上がります
はしご車に乗ったことのある子どもたちは少なかったようで、この試乗体験を楽しみにしていた子も多く、嬉しそうにしている姿もたくさん見られました。
実際にはしご車を使って救助することはほとんどないそうですが、「いざという時のために自分たちは日々訓練しています」というお話を聞き、頭の下がる思いでした。
お昼休み中には、なんと私もはしご車の試乗体験をさせていただくことに!
上空から見た宗像消防署
はしご車から見た日の里方面。奥に日の里団地が見えます
同乗してくださった隊員さんと東郷方面の景色
バスケット(実際に乗る部分)の中にはモニターが付いていて、風速などが確認できます。
徐々に高さが上がり、一番上まで上がったとたん、突風が吹き風速15メートルに!
結構揺れて少し怖かったですが、宗像の景色を一望でき、貴重な体験をさせていただきました!
講師を務めた安部さんのお話
「全力で楽しむ」をテーマに、とにかく子どもたちに楽しんでもらえるような企画を用意しました。
消防や救急は職業として「きつくて大変」というイメージもあるかもしれませんが、「自分たちは楽しみながらこの仕事をしている」ということを、今回の体験を通して知ってもらえたらうれしいです。
参加した子どもたちはほとんど初対面だったようですが、和気あいあいとした雰囲気で挑戦している子に向けて応援している様子が見られたり、どの体験に対しても楽しんで挑戦していたりする様子がとても印象的でした。
普段なかなか行くことのできない「消防署」での体験は本当に貴重!
子どもたちも学びが大きかったのではないかと思います。
地元のYouTuberによる「YouTuberコース」。グリーンバックやマイクを使って本格的な撮影に挑戦
「YouTuberコース」の講師を務めたのは、宗像・福津の地域情報をYouTube「ACCO(あっこ)チャンネル」で発信している「宗像動画製作所」の永島匡人さん。
小学1年生から4年生の20人が参加し、「YouTuber体験をして動画制作の裏側を知ろう」をテーマに宗像市の子ども権利条約について学び、1人ずつグリーンバッグの前に立って撮影の体験をしました。
休憩時間に台本の練習
グリーンバックの前で1人ずつ撮影します
ちゃんと撮れているか確認します
カメラの前に立つと、練習ではすらすら台本を読めていた子も言葉に詰まったり言い間違えたり・・・とたんに緊張する子どもたち(笑)。
撮影の難しさを感じたようでしたが、永島さんは「大丈夫!もう一回やってみよう」と優しく声をかけ温かく見守っていました。何度やり直しても編集でカットできるところが動画編集の魅力ですね。
参加したきっかけを子どもたちに聞いてみると、「YouTuberになりたくて」という声がとても多く、時代の変化に驚きました。
「難しかったけど、どうやって撮影しているかを知ることができて楽しかった!」という声も。
もしかしたら、このコースから宗像の新たな子どもYouTuberが誕生するかもしれませんね。
講師を務めた永島匡人さんのお話
初めて講師をしましたが、楽しく講義できました。子どもたちも楽しんでくれたと思います。
今回は台本を読みながらの撮影でしたが、来年は台本を使わず子どもたちが「自分で考えた言葉」で発信できるようなYouTuberコースも企画していきたいです!
実は我が家にもYouTuberに憧れている3人組がいます(笑)
私のスマートフォンの動画機能を活用し、「皆さんこんにちは、〇〇です!」とお決まりの挨拶をしたり、カメラに向かって遊びや料理の実況をしたりしてなんだか楽しそうです。
まだ幼稚園児なので今年は参加できませんでしたが、本格的な機材で撮影体験できる「YouTuberコース」はうちの子どもたちも喜ぶに違いない!と感じました。
今回撮影した動画は、後日、宗像市の公式YouTubeチャンネルでも視聴できます
- 宗像市公式YouTubeチャンネルで公開中の動画(外部サイト)
「宗像市子ども基本条例」 - 宗像・福津の地域メディア「ACCOチャンネル」(外部サイト)
普段宗像では学べない講師からのコースも
最後に見学した「ダンサーコース」は「EXPG STUDIO FUKUOKA(外部サイト)」のインストラクターによるダンス講座が行われました。
EXPG STUDIOは、皆さんも知っているEXILEの皆さんが、「子どもたちの夢を叶える場所を提供したい」という想いのもと開校した本格的なスクール(HPより抜粋)。
講座では「Choo Choo TRAIN」のダンスのレクチャーを受け、最後には保護者の前で発表も行いました。
ダンス経験者も多かったようで、皆上手でした!
「レベルの高いEXPG STUDIOの先生からのレクチャーが受けられると知り、参加を決めました。ダンスが好きなので楽しめました」と話してくれたのは中学2年生の女の子。講師の方が決め手となったそうです。
普段宗像ではなかなか体験できないコースに参加できるのも「子ども大学」の醍醐味ですね。
「子ども大学」を企画した子ども育成課グローバル人材育成係・占部真珠さんのお話
今年は中学生も対象に広げ、新しいコースも増やしたほか、消防士コース、駅員コース、ピザ職人コースなど実際の現場で体験できるコースも新設し、より多彩な講座を用意できました。
講師の先生たちからも「楽しかった」という声をいただいています。講師を務めてくださった企業の皆さんは仕事への思いも強く、一生懸命準備し、授業をしてくれました。
大人たちの想いはきっと子どもたちにも伝わったと思います。一生懸命な大人の姿を見て、「仕事って楽しそうだな」と感じてもらうことができればうれしいです。
「子ども大学」は今後も開催!好きなことを見つけるきっかけに
子ども大学の講座の選定にあたっては、手を挙げてくれたものの日程が合わず参加できなかった企業もあったそうです。
来年の子ども大学の開催はもちろん、今後は年間を通して「子ども大学」の特別講座も定期的に開催してくれるそうですよ!
市広報紙「むなかたタウンプレス」や公式LINEなどでその都度募集するそうなので、子どもたちには気になる講座にはぜひ積極的に参加し、好きなことを見つけていってほしいですね。
(レポートは原文のままで掲載しています)
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