小学生がプログラミング!「トライ&エラー」を通じて、楽しくドローンを飛ばす~7月30日レポート~
更新日:2022年7月30日
こんにちは、パパレポーターの久田です。
テレビやドラマの中で、ドローンを通じた映像を見る機会が増えてきています。
宗像市でも、2018年に道の駅むなかたで、ドローン映像による「みあれ祭(海上神幸)」パブリックビューイングを実施。2022年3月6日には、自由ヶ丘中学校でドローンを活用した物資配送実証事業のワークショップも行われました。
6月27日には大島学園で、宗像市と包括連携協定を締結した九州電力株式会社による、ドローンを使ったプログラミング体験授業を実施。子どもたちがどのようにプログラミングしてドローンを飛ばすのかを取材しました。
また、大島らしさあふれる観光スポットも合わせて紹介します。
1:九州電力とドローン活用のいま
今回授業を受けるのは、大島学園の4・5・6年生の全9人。まずは、九州電力がどんな会社なのか、どんな場面でドローンが使われているかの説明がありました。
九州電力の体験授業はじまりはじまり
九州電力は、生活になくてはならない電力の安定供給を通じて、お客さまの快適な毎日に貢献している会社です。
また、昨今の大雨・台風といった災害時には、発電送電設備や電線が分断されてしまうこともあります。そのため常日頃からの設備点検や、災害時には素早い復旧作業が求められるようになります。
点検に必要な設備は山の上の鉄塔、海の中の海底ケーブルなど、人が行くには少々危険な箇所に設置されていることもあるため、ドローンを活用することで「早く・安全に・効率よく」点検や復旧作業ができるようになりました。
その他にも、動画や静止画の空撮、設備の温度変化を計るサーモグラフィ、測量、農薬散布など多岐にわたってドローンが活用されています。
2:プログラミングを通じて楽しむトライ&エラー
小学校でプログラミングの授業が必修化されたのは、2020年度のこと。
自身も体験したことがないというプログラミング授業について、松木先生から「プログラミング言語はみなさんの身の回りにたくさんあり、普段気にしていないところでも使われています。今回のドローンの授業が、プログラミングに興味を持つきっかけになればと思います。初めてのことで失敗もあるかと思いますが、トライ&エラー(失敗と修正を繰り返し試行錯誤すること)を何回もやることで成功します。諦めずに課題・目標を達成してくださいね」と子どもたちへお話がありました。
プログラミング体験授業の流れ(PDF:1MB)
- 2班に分かれて、1班にタブレット1台、ドローン1台、メジャー1つを配布
- 各班でコースルート(縦、横、高さ)を実測し、ドローンの飛行コースを考える
- 検討した飛行コースを基に飛行プログラムを作成し、Wi-Fi接続でタブレットからドローンに指令を送る
- 飛行プログラムを基に、実際にドローンが飛行する
- うまくゴールまでたどり着けない場合は、プログラムを修正して再挑戦
- ゴールできた場合は、別のコースにチャレンジ
コースは3つ用意されていて、全ての飛行プログラミングをクリアすることが目標です。
九州電力からドローンの説明を受けます
使用する小型ドローン。
バッテリー1つで5分ほど稼働します
早速2班に分かれてスタート!
最初は「何をどうやったらいいか」戸惑っていた子どもたちも、アドバイスを受けながら徐々に行動できるように。タブレットへプログラミングをする係、距離を測る係、記録する係等、班内で自然と役割が決まっていき、会話も弾みながら楽しそうに取り組む様子が印象的でした。
飛行コースの距離をしっかり計測
タブレットで距離をドローンに入力します
うまくゴールできなかったら、「あー!」と悲鳴を上げながらも、すぐに飛距離を再計測。手分けしてスタートとゴール地点に立ってドローンの行方を見守り、トライ&エラーが続きます。
プログラミング通りにドローンを飛行させ、無事ゴールに着陸できると全員が拍手して大喜び。
数10センチのズレであっても、次はより真ん中へ着陸させようと試行錯誤し、成功へのこだわりも見られました。
実際の飛行へ。うまく飛ぶでしょうか?
ゴール地点より少しずれて着地しました
何度かのトライの末、
だいぶゴールへ近づきました
ジグザグコースに、高低差のあるコースと難易度が上がります
2つめは、並んだ机の間をジグザグで飛行するコース。
机の間をジグザグ飛行させます
どこを修正すればいいか、
タブレットとにらめっこ
無事にゴールへ着地しました!
最後のコースでは、今までの経験を活かして高さの違う2つのフラフープの中をくぐらせます。
さすが最高難易度、ドローンがコースを外れてしまったり、フラフープをくぐり抜けられなかったりと簡単にはいきません。
それでも子どもたちは諦めずみんなで話し合い、微調整を重ねて見事ゴールへ到達させました!
高さの違うフラフープ。
攻略できるかな?
くぐる際に真剣に見守ります
うまく着陸してー!さて結果は・・・?
何度も繰り返すことで
精度も上がり無事成功!
授業を終えて。子どもたちの声
- 最初はゴールまで飛行できなかったけど、3コースともゴール近くまで飛ばせて嬉しかったです。
- 初めてドローンを飛ばして、最初は全然違うところに着陸したけど、何回も繰り返すうちに着陸することができました。機会があればもう一回やってみたいです。
- 何をやるにしてもトライ&エラーをすることでうまく行くことがあったので今度もやりたいです。
感想発表の際、こどもたちが一斉に挙手をして早く発言をしたい気持ちがあふれていたのが印象的でした。
それほど今日のプログラミング授業が楽しかったということでしょう。
松木先生にプログラミング体験学習の様子を伺いました
体験学習が決まった時の子どもたちの反応はどうでしたか?
「やったー!」と大喜びしていました。画面上のものを動かすプログラミングは以前もしていましたが、目の前で実物が動くというのはとても新鮮だったのではないでしょうか。
子どもたちはタブレット操作に慣れていましたね
以前は1台のパソコンを共有していましたが、昨年から1人1台タブレットが支給されて、授業もやりやすくなりました。授業はもちろん、ゲームなどでも使い慣れている子が多いですね。
最初は手探りでしたが、自然と役割分担できていましたね
普段は学年ごとにクラス分けで学習していますが、体育の授業は5・6年生、文化祭も4・5・6年生一緒に行っているので、チームワークも培われていると感じます。普段から休み時間や放課後も一緒に遊んでいますし、兄弟のような良い関係ですね。
空撮用のドローン
実際に撮影してもらいました
学園全貌が見渡せます!
3:大島の観光スポット紹介
最後に、大島の観光スポットを紹介します。
宗像大社中津宮
宗像三女神の一神・湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祀る神社です。七夕伝説発祥の地ともいわれ、神社横を流れる天の川を挟んで、南に織姫(おりひめ)、北に牽牛(けんぎゅう)を祀るお社があります。
階段と鎮守の森奥に中津宮があります
厳かな雰囲気の中津宮
天の川と織女神社
崖上の牽牛神社
史跡:安倍宗任の墓・嘉承3年2月4日(77歳没)
平安時代の奥州の豪族・安部宗任(あべのむねとう)は前九年の役に敗れて京都・伊予・大島へ流罪されました。この地で宗像の大名である宗像氏によって、日朝・日宋貿易の際に重要な役割を果たしたと考えられます。また、大島の景勝の地に自らの守り本尊として奉持した薬師瑠璃光如来を安置するため、安昌院を建てました。
安倍宗任の墓。今でもお花が添えられています
説明板
夢の小夜島
連歌師宗祇の筑紫道中記に歌われた島です。海中に立つ朱色の鳥居と島を覆う松の緑が美しいコントラストを見せています。
海中にたたずむ様子が素敵です
海の道
潮がひいた時にだけ現れる道で、フランスのモン・サン・ミシェルを思い出させてくれました。カップルで歩くと2人の仲を更に深めてくれるという恋愛パワースポットでもあります。
潮が引けば道が現れます
Kitchen kaikyu(キッチン・カイキュウ)
7月で4周年を迎えた大島のカフェ。お昼ご飯に人気商品の「天然鯛サンドセット」を食べました。ふっくらした鯛の身のフライとパンの食感が楽しく味わえます。
店内からの眺めもいいですが、ビーチで頂くランチも雰囲気抜群。店長のお孫さんのために設置したというハンモックで揺られるのも気持ちよさそうですね。
白い外観が素敵ですね
海を眺めながらのランチも最高!
ハンモックでくつろぐのもいいですね
今回は徒歩で行けるスポットの紹介でしたが、レンタル電動自転車やレンタサイクル、大島観光バス「グランシマール」に乗って島巡りするのも素敵ですね。宿泊施設もありますので、一日じゃ足りないという方にもおすすめ。ぜひ、夏休みのお出かけにいかがでしょうか。
(レポートは原文のままで掲載しています)
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