子どもに宗像の食材の良さを伝えたい「【宗像】子どもフレンチ食堂」~6月14日レポート~
更新日:2024年6月14日
こんにちは、くすくすママレポーターです。
今回レポートするのは、「【宗像】子どもフレンチ食堂」。
「宗像周辺の子どもたちと保護者100名さまを無料でご招待!」という素晴らしい企画に、小学5年生の娘と一緒に参加しました。
お店のInstagramに情報が掲載されていました
お店は、昨年11月にオープンした古民家フレンチレストラン「キャトルセゾン宗像」。
城山のふもとにあり、登山道入り口も近いので、道すがら気になっていた方も多いのではないでしょうか。
古民家をリノベーション
お店は、宗像市三郎丸にある築150年以上の古民家。
地元の老舗「勝屋酒造」が赤間宿に移転した後、長年そのままになっていた古民家を3年もの年月をかけて改装しています。
フレンチレストランといえど、和の雰囲気のある外観です。
和風な外観
古民家は2階がフレンチレストラン「キャトルセゾン宗像」、1階に炭火焼き店「Sumiya 菜恵の麓」、カフェ「patisserie&cafe 琥珀と車輪」と3つのお店が展開されています。
「Sumiya 菜恵の麓」は、七輪でむなかた鶏や地鶏などを堪能でき、宗像の新鮮野菜をセイロ蒸しで味わえます。
「patisserie&cafe 琥珀と車輪」は、カフェ利用はもちろん、スイーツの取り扱いも!
気になる方はぜひ行ってみてくださいね。
Sumiya 菜恵の麓
patisserie&cafe 琥珀と車輪
今回お邪魔するキャトルセゾン宗像は、普段は少人数で楽しめる予約必須の隠れ家的フレンチレストランです。
雰囲気のあるインテリアでシックな空間
わけあり野菜を有効活用する取り組み
母親になってフレンチレストランなんて滅多に行けていないこともあり、「そんな格式高いお店に小学生を連れて行って大丈夫なの?」とドキドキしていました。
お店のインスタを見返してみると、なんでも子どもフレンチ食堂は、「宗像周辺の食材の美味しさを伝えたい」「食の大切さ、物を大切にする心や、時を経た古き良きものを伝えたい」というのをコンセプトにしているそう。
わけあり野菜を農家の方から買い取り、食材として有効活用する。
「この取り組み、すごいことなのでは?」と感動し、企画参加だけでなくレポート取材もお願いしたところ、快く引き受けていただきました。
わけあり野菜を有効活用!
おしゃれな古民家レストラン
取材当日。おしゃれな外観で、扉を開けるのも勇気が要ります。
一歩踏み入れると、ひとつひとつの作りがとっても素敵で感激しました!どこを切り取っても写真映えしそうです。
おしゃれな看板
入り口はこちら。写真映えしそうで素敵です
シェフは異色の経歴の持ち主
シェフの上村秀字さんは、元トラックの運転手だったり、北九州で焼き肉屋さんやもつ鍋屋さんを経営されていたりと異色の経歴の持ち主!
フランス料理はなんと独学で学んだそうで、そのセンスの良さは計り知れません。
そんな凄腕シェフが、なぜこの宗像の地を拠点に選んだのでしょうか?
料理の本質は素材。宗像から世界を変えていきたい!
料理の本質は「素材」そのものであると考える上村シェフ。
「トラック運転手の経験から、宗像市のテロワール(気候風土)や食材の素晴らしさは全国でも屈指で、世界にも通用すると確信しています。その良い環境の中で料理の技術を磨くべく移住してきました」といいます。
規格外の素材は破棄されてしまうことも多いですが、子どもフレンチ食堂では行き場のなくなった野菜を買い取り、食材として有効活用しています。
「不揃いや少しのキズなどは野菜の味に影響しません。例えばトマトやキャベツの『割れ』などは完熟しており食べ頃の証明だと考えています。実際にポタージュスープなどにすると野菜の甘味は分かりやすく際立っています」
「手間暇かかっている野菜を捨ててしまうのはもったいない!そんな日本人ならではのもったいない精神で、美味しいものばかりの宗像から世界を変えていきたい!」と熱い想いを語ってくれました。
彼の世界観に引き込まれ、話を聞きたいオーラが全開なことを察していただいたのか、なんとキッチンも取材させてもらえることになりました!
キッチンでスタッフをまとめる上村シェフ
さながら料理教室?
キッチンに入ると、ボランティアとお店のスタッフさんが、入れ替わり立ち替わりで調理していました。
笑顔と活気にあふれ、人の繋がりを感じる素敵な空間。
料理のレシピや手順など惜しげもなく教えてくれ、こんなチャンスなかなかありません!
興味のある方は、ぜひボランティアスタッフとして参加してみるのもアリですよ。
活気付くキッチン
見た目は少し悪くても栄養満点の野菜たち
子どもフレンチ食堂は、無料とはいえ、食材にこだわり、調理にも手を抜きません!
こんな素晴らしい取り組みが行えるのも、上村シェフの志に賛同した生産者の方々をはじめ、多くの方の深い想いがあってこそなのだと感じました。
ついに子どもフレンチ食堂当日!
3月27日、待ちに待った「子どもフレンチ食堂100名無料招待の日」。
春の陽気の中、娘と歩いてお店まで行きました。
- 子どもフレンチ食堂の日は、お店の駐車場は利用できません
お店まで歩いて行きます
受付には歴史ある古民家についての説明が
想いの込められたメニュー
3月27日のメニューはこちら!
- キッシュ・ロレーヌ
- ポタージュ・キュルティヴァトゥール
- 無水ジビエカレー
- コールスローサラダ
- キャトルカール苺添え
この一皿に「宗像周辺の食材の美味しさを伝えたい」「食の大切さ、物を大切にする心や、時を経た古き良きものを伝えたい」という想いが込められています。
料理はもちろん、盛り付けや器にまでこだわっているそうです。
メニューには使用されている食材や生産者の名前も
写真だけでもおいしそう
子どもたちに「野菜の本当の美味しさ」を伝えたいと話す上村シェフ
本日の一皿!とってもおいしそう!
「昨日、取材時にも見せてもらったキッシュだ!めちゃうまっ!」「ケーキに春菊?!」と娘と感想を述べながら一緒に味わいます。
食育という意味でもありがたい時間でした。
ひとくちひとくちが本当に美味しく、普段食べている野菜の味とは違っていて感動しました。
個人的に感動したのはブロッコリー!我が家では塩茹でして食べるので塩っけがあるのですが、こちらのお店では塩みを感じず、ブロッコリー本来の味を堪能することができました。
娘も大喜びでキレイに完食していました
料理は、野菜本来の美味しさや旬の野菜の瑞々しさを味わえ、スタッフの方々にも優しく接していただき、大満足の一日でした。
お忙しい合間に取材させていただき、本当にありがとうございました!
参加された方の感想
偶然にも、娘と同じそろばん教室に通う男の子がご家族で来ていました。
お友達のママにお話を聞いてみると、「ずっと気になっていたお店だったので来られて嬉しいです。野菜が本当に美味しくて、学校給食と同じ農家さんの名前があって安心感もあります。子どもたちも興味津々で味わって食べてくれたので、今度は両親を連れてきてあげたいと思います」と笑顔で話してくれました。
店内には個室やテーブル席もあるので、ご家族で食事するのもいいですね。
大好評につき、2回目以降の開催も決定!
3月27日に参加させていただいた、第1回「【宗像】子どもフレンチ食堂」。
今後も続けていくそうで、生産者やボランティアの方々と多くの支援が必要になります。
お店のInstagramに、今回の子どもフレンチ食堂の様子も掲載されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
キャトルセゾン宗像(外部サイト)
(表記はレポーターの表現を優先しています)
このページに関する問い合わせ先
総務部 秘書政策課 広報政策係
場所:市役所本館2階
電話番号:0940-36-1055
ファクス番号:0940-37-1242