子どもにやさしいまちむなかた 第5回
更新日:2015年03月25日
大人の責任 子どもの権利を守るために
1994年に「児童の権利に関する条約」が日本で批准されてから20年近くが経ちました。しかし、子どもの権利に対する大人の認識や理解は十分とはいえません。そのため、子どもの権利が侵害され、本来なら救えるはずの子どもが救えないことが起きています。大人は、子どもに対する考え方や見方を変えていく必要があります。
親だけでの子育ては困難
親は子どもの育成に対して一番の責任を持っていますが、「どのように子育てをしたら良いのか分からない」「どのように子どもと接したら良いのか分からない」などの悩みや不安、ストレスなどを抱え、そのことが原因で子どもに悪い影響を与えることがあります。
核家族化や少子化が進んだ現在は、子育てを周りの大人みんなで支援していくことが大切です。そのことが子どもの権利を守ることにつながります。
しかし、支援が親の負担軽減に偏り過ぎ、親が子育てを人任せにすることは避けなければなりません。そのためには、親自身も「育児力」や「家庭教育力」を高める必要があります。
地域の関わり方
最近は地域のつながりが希薄となり、大人が子どもに声をかけることが少なくなっているだけでなく、子どもが社会のルールに反することをしても、大人が注意することも少なくなっています。
地域は子どもがいろいろなことを学ぶ場。子どもは周りの大人が正しく教え導くことで成長します。そのことが子どもの権利を保障し、親の子育て支援にもつながります。「地域教育力」の向上も極めて重要です。
子ども関係施設や市の役割
子どもが多くの時間を過ごす保育所、幼稚園、学校などは子どもの育成や子どもの権利の保障に関する重要な役割を担っています。
また、市も子どもの権利を保障するための取り組みや子育て支援などに取り組まなければなりません。
社会全体で子どもに関わることが大切
子どもに関わる全ての人が、それぞれの立場で子どもの権利を保障する責務を持っています。子どもの権利の保障や子育ち、子育て支援は、子どもに関わる全 ての人がそれぞれの役割を認識し、それを果たすとともに、お互いの立場を尊重し、責任を押し付け合うことなく、社会全体で協力して実施することが大切で す。
次回は、保護者の責務について具体的に見ていくことにします。
このページに関する問い合わせ先
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子ども政策係:0940-36-1214
幼児施設支援係・幼児教育保育係:0940-36-3181
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