子どもにやさしいまちむなかた第17回
更新日:2015年03月26日
これってどうなの?おもちゃ(ゲーム)がないから遊べない!
Q:公園のベンチに座って、子どもたち数人が楽しく携帯ゲーム機で遊んでいました。後から来た親がせっかく公園にいるのだから「他の遊びをしなさい」と子どもたちからゲーム機を取り上げました。これって子どもの権利を考えた場合、どうなのですか?
子どもたちが、ゲーム機を持っている子を囲んでいる様子をよく見かけます。子どもたちはゲーム機を通して、友達になったり、ゲームの内容を話題に盛り上がったりしながら、コミュニケーションを取っています。これは、子どもの「自分で考え行動する権利」が守られた姿です。
では、ゲーム機を取り上げた親が子どもたちの権利を侵害したかというと、そうではありません。
市子ども基本条例の第6条に「子どもは、さまざまな経験を通して豊かに育つ権利を有していて、その権利を保障するため、遊ぶことが保障されなければならない」とあります。
そもそも、遊びとは、子どもが生まれながらに持っている能力を伸ばすために欠かせないものです。
例えば、鬼ごっこや縄跳びなどの外遊びでは、走ったり、跳ねたり、しゃがんだり、バランスを取ったりと、無意識のうちに多種多様な動きをしながら、全身の筋肉や骨を鍛えることができます。
また、体力の限界から、自分ができること、できないことが分かります。
さらに、暑い、寒い、暖かい、涼しいなど微妙な季節感を肌で感じたり、日光を浴びることで自己免疫力や自然治癒力を高めたりすることができます。
このように、外遊びは必然的に五感を働かせ、体力や自己防衛能力を育んでいきます。
そのような気持ちから、ゲーム機を預かり、外遊びの楽しさを子どもたちに伝えていくことも、大人の役割として大切です。
子どもを取り巻く環境を見てみると、外で遊ぶ「時間」「空間(場所)」「仲間」が少なくなっているように思います。それが原因で、外遊びの中で培われてきた学びの機会が不足しているようです。
子どもは遊びの天才です。自由自在に遊べる「時間」「空間(場所)」があれば、「仲間」との遊びが自然に始まり、遊びを通して成長し、共に生きていく力を身につけていきます。
市には、子どもがやりたいこと・遊びたいことを、可能な限り何でもできることを目指した遊び場「子どもプレーパーク」がメイトム宗像・本館横裏庭にあります。子どもたちは思いっきり遊び、たくさんの笑顔があふれています。ぜひ体験してください。
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