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べじたぶる11月号「農業を楽しんでいる自分を見て、後に続いてほしい」~米農家 伊規須龍成さん~
2023年12月7日更新知る
- 営農年数:3年目
- 営農地:宗像市河東
- 栽培品目:米・麦
- 作付面積:30ha
JA職員から専業農家へ
今回ご紹介する伊規須龍成さん。実は元JA職員です。
営農アドバイザーとして、各地区の農家さんとやり取りをしながら自身も兼業農家の父親を手伝っていましたが、2年前にJAを退職し本格的に就農。
河東地区で米と麦を栽培しています。
田んぼが一面に広がります
たわわに実った稲穂
区画拡大したいけど…
苦労していることを尋ねると、第一声は「そんなに苦労していないですよ(笑)」と意外な言葉が。
その理由について、「近所の農家さんが相談に乗ってくれたり、助けてくれたりするので、農業を楽しむことができています。本当にありがたい存在です」と教えてくれました。
しかし、そんな伊規須さんにも悩みが。一つひとつの圃場があまり大きくないため、仕事をしやすいよう畦畔除去などを行い、区画の拡大をしたいと考えています。
ただ、それには地主さんとの兼ね合いがあります。JAや行政にもぜひ協力してもらい、費用削減や効率化を図ることが目下の課題です。
営農アドバイザーの経験が今に活きる
伊規須さんは河東地区で最も広い作付面積でありながら、誰よりも早く作業に取り掛かって誰よりも早く仕事を終わらせるよう心掛けています。
「早く帰りたいから」と笑う伊規須さんですが、農家として切り盛りしていく上で、営農アドバイザーとして活動していたことがアドバンテージになったと話します。
「多くの農家さんと接するなかで『農業』に対する姿勢を身に付けることができました。この経験が他では得られない財産となり、今の農業経営に非常に役立っています」と当時を振り返りました。
経営体力強化をめざして
最近トラクターを購入した伊規須さん。「年間30haの刈り取りを行うので、次は大型のコンバインを導入したい。それから倉庫を建てたいと考えています」と、機材や設備の充実を図ることがモチベーションに繋がっていると話します。
そういった機能の充実は、農地の拡大や農作業など様々な相談をされたときに、いつでも引き受けられるよう経営体力をつけたいという思いから。
また、農業を楽しんでいる自分の姿を見て、若い人たちに農業の世界に飛び込んでほしいという希望も持っています。
河東地区の若手農家の星、伊規須さんの躍進にこれからも目が離せません。
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