更新日:2023年9月8日
沿革
昭和の大合併が進んでいた昭和29年、東郷町、赤間町、吉武村、河東村、南郷村の5町村と神興村の一部が合併し、旧宗像町が誕生しました。翌年には、神湊町、田島村、池野村、岬村の4町村が合併し、旧玄海町が誕生しました。
昭和52年には、旧宗像町の人口が5万人を突破し、昭和56年に旧宗像市が誕生しました。
その後、地方分権や少子高齢化の進展への対応などの社会全体の流れや、それぞれの市町村の特徴と資源を生かしたまちづくりを進めるため、平成15年に旧宗像市と旧玄海町が合併し、新しい宗像市が誕生しました。平成17年には旧大島村と合併し、現在の宗像市となっています。
地勢
宗像市は北九州市と福岡市の両政令指定都市の中間に位置し、北を除く3方向を山に囲まれ、玄界灘に大島、地島、沖ノ島、勝島を有しています。また、市の中心部には、水源でもある釣川が流れ、玄界灘に注いでいます。
市内を東西に横断するJR鹿児島本線や国道3号および国道495号により二大都市への交通アクセスが充実し、住宅団地や大学、大型商業施設などが相次いで進出しました。これに伴い、急激な都市化が進み、生活環境や都市基盤が整備され、教育や文化、子育て支援などが充実し、人口も増加してきました。人口減少時代に突入している現在においても、人口を維持し続けています。
宗像市について
市の位置
市役所までのアクセス
福岡市から30キロメートル、北九州市から35キロメートル
福岡空港→(地下鉄)→博多駅→(JR)→東郷駅→(西鉄バス)→市役所
(住所:郵便番号:811-3492福岡県宗像市東郷一丁目1番1号)
面積
119.94平方キロメートル
最高点499.0メートル(孔大寺山(こだいし))
隣接するまち
- 北:大韓民国
- 南:宮若市
- 西:福津市
- 東:岡垣町、遠賀町、鞍手町
人口・世帯数(令和5年3月末日時点)
- 男性:46,401人
- 女性:50,553人
- 総人口:96,954人
- 世帯数:44,528世帯
市章
平成15年の合併時に一般公募で寄せられた845作品の中から選考。
宗像市のmと玄海町のgを組み合わせ、豊かな自然環境と住民の躍動感を示し、3色は「自然・文化・歴史」を表しています。
市のシンボル
市の木
クスノキ
多くの天然記念物があり、大気汚染に強く、葉を広げ大きく根を張る生命力あふれるクスノキ。市を代表する文化施設「宗像ユリックス」の名前の由来にもなっています。
クロマツ
全国白砂青松100選、県森林浴100選でもある「さつき松原」の美しいクロマツ林は、市の代表的な景勝地で豊かな自然の象徴です。市民の植林活動は、市民協働のシンボルでもあります。
カノコユリ
市が自生北限のめずらしいユリ。以前は市内で栽培され、コサージュ制作などで海外へ輸出されていました。
クスノキ同様、「宗像ユリックス」の名前の由来にもなっています。
市の魚
マアジ
県内のマアジの3割を宗像の漁師が玄界灘から水揚げしています。豊かな自然の一つ、まさに宗像を代表する魚です。
多くの人に「釣りあじ玄ちゃん」として親しまれています。
市の鳥
オオミズナギドリ
聞き慣れない名前の鳥は、神湊の沖合約60キロに浮かぶ「沖ノ島」に住む貴重な鳥です。大島では「オガチ」と呼び、海面をアーチ状に翼を広げて舞う姿は雄大華麗。
天然記念物に指定する地域もあり、学術的にも高く評価されています。
市民憲章
市民憲章は、市の基本構想の上位に位置付けられ、市民がお互いに守るべきルールや心のよりどころとなる、いわば市の憲法です。世代と時代を超えた市の共通認識として受け継がれる内容となっています。
- ふるさとを愛し、すぐれた 生活と文化を築きます。
- 美しい海とあたたかい緑の 自然を守ります。
- 健康な心とからだをつくり、 生き生きと暮らします。
- なかよくふれあい、 はげまし助け合います。
- いのちを育て、 正しいことを大切にします。
姉妹都市・友好交流都市・パートナーシップ協定
姉妹都市
大韓民国・金海市(キメシ)平成4年4月22日締結(旧宗像市)
韓国の南東部に位置する金海市は、釜山(金海)国際空港から約20キロにある市。平成4年に姉妹都市締結をして10数年に渡る民間レベルでの交流を通じて、小学生派遣事業やスポーツ交流事業が行われています。平成14年には姉妹都市結縁確認書の調印を行い、記念植樹が行われました。同市は、古代日本と朝鮮半島を結ぶ交易の玄関口であり、歴史的にも由緒ある地です。釜山直轄市に隣接する近郊都市として躍進しています。産業は、農業、工業、商業で、甘柿、まくわうり、生花などの生産が有名。
友好交流都市
大韓民国・城山邑(ソンサンウプ)平成3年12月3日締結(旧玄海町)
城山邑は大韓民国南部にある同国最大の島・済州(チェジュ)島の最東部に位置する村(邑)。漁業を通じ、鐘崎漁協と城山浦水産漁協が平成元年に民間レベルでの姉妹結縁したことから、平成3年に友好交流都市を締結。中学生派遣事業やスポーツ交流事業が行われています。済州島は温暖な気候から「韓国のハワイ」と呼ばれる観光地。基幹産業は農業と漁業。
注:2006年7月1日に行われた行政構造改編により、西帰浦(ソギポ)市と南済州郡が統合され、西帰浦市城山邑という名称に変更
パートナーシップ協定
ブルガリア・カザンラック市(Kazanlak City)平成22年9月16日締結
ブルガリアは周りを、ルーマニア、セルビア、マケドニア、ギリシャ、トルコ、黒海に囲まれた共和制の国。
食文化はヤギで作られたチーズやヨーグルトが世界的に有名で、観光ではバラの谷や、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が7件、自然遺産が2件存在します。
カザンラック市はほぼブルガリア中央に位置し、ブルガリアの中で10番目に大きい工業都市です。
有名なバラの谷の東端に位置しており、1903年から100年以上の伝統を持つバラの祭典が6月最初の週に開かれます。バラ祭りが開かれる週は舞踏など毎日違った行事が行われており、最終日にはもっとも美しい女性が「バラの女王」に選ばれます。
世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群とは
日本列島と朝鮮半島を結ぶ海域に位置する沖ノ島では、古来、航海安全の祈りが捧げられ、崇拝されてきました。祭祀跡からは、約8万点もの奉献品が出土。立ち入りを許さない厳格な禁忌は、500年間にも及ぶ古代祭祀の跡をその後1000年以上手つかずの状態で守り伝えてきました。沖ノ島に宿る神を崇拝する伝統が、古代東アジアにおける活発な対外交流が進んだ時期に発展し、今日まで継承されてきたことを物語る稀有な物証として、平成29年7月にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
本遺産は、沖ノ島に宿る神への信仰を起源とする宗像三女神をお祭りする宗像大社三宮(沖津宮、中津宮、辺津宮)、遥か彼方に沖ノ島を望む大島の沖津宮遙拝所、信仰の伝統を築いた人々が眠る新原・奴山古墳群で形成されています。
世界遺産としての価値
古代東アジアで行われた活発な対外交流の時期に遡る航海安全のための信仰は、日本固有の自然崇拝思想の原初的な形態を残し、その後の祭祀行為や信仰の意味が変容するものの、現代まで一貫して宗像地域の人々によって継承されてきました。このことが世界に例のない物証として顕著な普遍的な価値を持つと評価されました。
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