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福岡女子大「宗像パンバサダー!」
2023年1月10日更新知る
市では2021年度から大学と連携し、自由で新しい発想で「まちの課題解決」を目指すプロジェクトに取り組んでいます。2021年度は23のプロジェクトを実施。2022年度は、市内外の6大学と連携し26のプロジェクトが進行中です。そこで、シリーズでそれぞれのプロジェクトの取り組みを紹介します。今回は、宗像の食材を使ったパン作りにチャレンジする福岡女子大学「宗像パンバサダー!」の試作品作りの現場をお伝えします。
パンを通じて宗像の食材をPR
福岡女子大学国際文理学部食・健康学科 食品学研究室(石川洋哉教授:いしかわ・ひろや)で学ぶ学生11人が「宗像パンバサダー」を結成。宗像の食材を使ったパンづくりにチャレンジ。
1月15日(日曜日)午前11時から福岡女子大「宗像パンバサダー!」がGARDENS CHIHAYAでパン販売
GARDENS CHIHAYA(ガーデンズ千早:福岡市東区千早3丁目6-37)で開発したパンの販売会を催します。販売会では、使用した食材の説明や宗像産品のPRも行います。 食材に選んだのは「地島産天然ワカメ」、宗像市の漁師が獲った「宗像産アジ」「地島産サツマイモ」「宗像産ミカン」の4種。大学生が考案したレシピを元に那珂川市のベーカリー「Plume(プリュム)」のスタッフが製造支援。パンバサダーのメンバーの思いを形にしています。
「海や里の優れた食材の宝庫・宗像。多くの人に宗像産の食材を知ってもらうきっかけになればと、宗像の食材を使ったパンレシピの開発に挑みました。生産者や漁師さんの思いを受け継ぎ、それぞれの食材が持つ風味や味わいを大切にしています。いずれも自信を持ってご提供できる逸品です」と同プロジェクト代表の田中智優(たなか・ちひろ)さん。
プロジェクト代表の田中さんに質問!
ワカメ、サツマイモ、アジ、ミカンを食材に選んだ理由は?
私たちの考える宗像らしい食材や特産品を中心に選びました。宗像市で作られているすてきな食材を、パンバサダー事業を通して知っていただき、食品を選ぶときに少しでも宗像を意識していただけたらいいなと考えています。私たちが学んでいる「食」を通して、宗像市を活性化させたいです!!【宗像の天然わかめ】
日本で流通しているわかめの約8割は中国産、日本産でも天然のものは少ない。天然わかめは貴重、そういうものが宗像で生産していると知ってほしいと考えました。
【アジ】
宗像というと「海」のイメージを持つ人が多いと考えました。
また、あまりパンに使っていないイメージの魚を使おうと考えました。
【地島のさつまいも】
地島では、人口減少や高齢化などにより農業は衰退し、さつまいも栽培は50年前に廃れたという背景があります。実際に地島に住んでいる人は 100 人を切っているとみられ、有人島としての存続も危ない状況とのこと。そこで、島の「応援団」が始動し、島で生まれ育った若者が島で暮らすための収入源の1つに、前から栽培されていたさつまいもが選ばれました。「地島」とかけて「芋島」に!地島応援団の方から、地島で取れた甘くておいしい紅はるかを提供していただきました。
【みかん】
JA むなかたのみかんのブランド「姫神シリーズ」は、多種多彩な柑橘類の中から宗像の気候に適した品種を選び、9月から6月まで途切れることなく出荷が続くように配慮しながら、甘みと酸味のバランスが取れた味の濃いみかん作りをしています。「姫神シリーズ」の「姫神」は、宗像大社に祀られた三女神にちなんで名付けられています。今回使用したミカンは、姫神シリーズとは異なります。宗像でミカン農園を営んでいる私の親族が栽培したものです。「宗像に関わるイベントをする」と伝えたところ無償で提供してくれました。道の駅むなかたにも出品しているすごくおいしいミカンですよ。
パン作りのレシピで難しいな、と感じたことは?
パン作りはPlumeのスタッフにお任せしました。試食をさせて頂き、イメージや要望を伝えるという流れで作っていきました。アピールしたい食材の配合に難しさを感じました。量が少ないと風味が出ず、多くしすぎると食材の個性が強くなる・・・。簡易的なものであれば、作ったことがある人が殆どですが、生地作りから発行、丸め、形成、焼きまで沢山の量を本格的に作るのは初めてでした。そして、完成した品は?
国内では珍しい「大島天然わかめ」を使った「磯の香りわかめ塩パン」
地島産塩蔵ワカメの塩味とバターの風味が絶妙に調和したクロワッサン。
宗像多禮のみかん使用!2種のとろーりクリーム「みかんクリームパン」
ミカンの果実と果汁の食感を再現できないかと、2種類のカスタードクリームを使用。果肉入りのカスタードを包んで焼き、焼き上がり後にミカンの皮まで混ぜて風味付けした生カスタードを絞り入れました。ミカンの風味と旨味を含んだ2種類のカスタードクリームが口に広がります。
地島のあまーいサツマイモ×もちもち食感「さつまいもっち」
サツマイモの素朴な味が楽しめます。塩とチェダーチーズが味を底上。トッピング次第で味わいが変わる一品です。タピオカも配合されたパン生地はモチモチ。
宗像の「とんこや」特注の立派なアジフライをカリカリのパンでサンド!「アジフライサンド」
アジフライバーガー。美味しいアジを味わって!とバンズからはみ出す大きさに。フライの食感に合わせてバンズの表面はカリカリに。バーガーを食べながら、ご飯も欲しくなる・・・逸品です。
紹介した商品は、いずれも試作品です。販売日当日は、さらに進化しているかも知れません。ご了承ください。
那珂川市のベーカリー「Plume(プリユム)」のスタッフと田中智優(たなか・ちひろ)さん【右】、黒木美帆(くろき・みほ)さん【左2番目】、豊田萌々子(とよだ・ももこ)さん【左】