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厄介者の“竹”をおいしく活用!地元食材を使ったSDGsなメンマ

2024年8月8日更新伝える

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日本全国に広く分布し、昔から私たちの暮らしに利用されてきた「竹」。
しかし現在、農村の高齢化による管理不足などが原因で「放置竹林」が各地で発生しています。
市民団体「森林再生の会」では、この厄介者の“竹”を使って、オリジナルのメンマづくりにチャレンジ。商品開発した2種類のメンマ「宗像の竹のっ娘」(たけのっこ)を紹介します。

こだわりは地元食材とのコラボ

商品開発のきっかけは、「持続可能な活動」のための資源確保。
市民ボランティアの手で竹林を管理していこうと結成した同会では、活動の存続にあたり、人材と資金の確保が課題でした。
そのような中、伐採した竹の活用で注目したのが“メンマ”。
昨年から市の放置竹林対策の補助事業を活用し、糸島の事業者にアドバイスをもらいながら商品開発をスタートしました。
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5月に2メートルくらいに成長した竹を収穫。硬い節を取り除き、カットしたものを、30分間塩ゆでします。その後は連携先の糸島の工場へ送り、メンマへと加工します。

 

こだわりは地元食材とのコラボ

自慢の商品の特徴を同会会長の安松さんに聞きました。
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「宗像の竹のっ娘」は「あかもく入り」と「甘麹・柚子胡椒入り」を開発しました。
メンマの加工販売には、会員のうち5人が従事しています。
商品開発でこだわったのは「地産地消」。最終的な加工は糸島で行いますが、原材料は宗像の竹、鐘崎「マサエイ水産加工」さんのアカモク、会員で加工所・味好を営む木村トシ子さんが作る「甘麹」を使用しています。どちらの商品もご飯のお供にもおつまみにもピッタリです。
パッケージデザインは会員のみんなでアイディアを出し合い、私たちの思いを込めました。
今後は伐採活動を拡大し、加工を請け負ってくれる市内事業者を開拓し、さらなる地産地消を目指したいですね。
今年の商品は市内4カ所で販売していますので、ぜひ手に取ってみてください。

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宗像の竹のっ娘「甘麹・柚子胡椒入り」「あかもく入り」各100g・580円(税込み)

  • JAむなかた・ほたるの里、街道の駅・赤馬館、道の駅むなかた観光おみやげ館、グローバルアリーナで販売中

 

森林再生の会の活動

森林再生の会は、人間や動植物、漁業にとって安全・安心な海づくりと、釣川水域の水質保全を目指して、平成28年5月に活動をスタート。現在は会員20人で活動しています。
森林には、渇水や洪水を緩和する水源涵養、災害の防止、野鳥などの生息場所、二酸化炭素を吸収するといった機能があります。竹の根は地表から50cm程度なので、樹木が減り、竹が増えた場所では山の保水力が大きく低下することが懸念されています。
森林再生の会では、荒廃した森林・竹林の伐採整備に取り組んでいます。

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次世代へ伝える活動も

8月14日には、福岡県立少年自然の家・玄海の家が小中学生向けに開催したキャンプイベント「地球の未来を変えるのは君だ!SDGs協力隊」に参加。グローバルアリーナを会場に放置竹林対策に関する講義と、伐採した竹の切断・運搬の体験教室を行いました。
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毎年10月に開催される海のシンポジウム「宗像国際環境会議」ではフィールドワークとして竹漁礁の制作を行っています。海に沈めることでイカの産卵場所、稚魚の棲息場所となる竹魚礁。森林再生の会では、竹の伐採や制作の技術指導を担っています。
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(注)冒頭の写真は8月14日のイベント時に撮影。メンマ加工販売に従事する会員5人ではありません。


問い合わせ先

宗像市農業振興課
電話番号:0940-36-0041

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