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べじたぶる9月号「魅力知り農家へ転身 やっと始まる農業ライフ」~田中 加奈子さん~

2024年9月3日更新更新知る

 田中加奈子さん

  • 営農年数:2年目
  • 営農地:宗像市多禮
  • 栽培品目:イチジク・ビワ・シャインマスカット
  • 作付面積:イチジク12a・ビワ13a・シャインマスカット5a

遠かった農業が生業に

「まさか自分が農業をするようになるなんて、全く思っていませんでした」。そう笑いながら話すのは、夏の果樹栽培に励む田中さんです。
以前は家も勤務先も福岡市で、“農産物を食べる”という消費者としての関わり以外、農業とは縁遠い生活を送っていました。そんな田中さんと農業がつながるきっかけとなったのは、実家が農家であるご主人との結婚です。

ご主人は会社勤めのため、義理のご両親が行う田植えや稲刈りがシーズンを迎えると、一緒に手伝っていました。“定年退職したら農業を継ごう”と夫婦で話していたそうですが、手伝う中で「自然の中で働くっていいな」と魅力を肌で感じた田中さんは、ご主人よりも先に就農することを決意。退職し、農家へと舵を切りました。

ここからがスタート

義理のご両親からの助言もあり、まずは農業大学校で1年間の研修を受けることに。野菜の栽培を中心にさまざまなことを学びましたが、中でも特に印象に残っているのは「毎日圃場を見に行くことが大事」という教えだそうです。

今年の5月まで、1歳半になるお子さんの育児をしながら、福岡市から通いで作業をしていたという田中さん。宗像市への引っ越しを終え、保育所も利用できるようになったことから「やっと管理作業に時間を割けるようになったので、まだ始まったばかりのような気持ち。研修での教えを心に留め、努力しています」と話します。

溢れる意欲と夢

田中さんが所属しているJAのいちじく部会、びわ部会では現地検討会などが盛んで、他の部会員の圃場を見たり、生育状況について話し合ったりすることが刺激になっているといいます。
義理のご両親だけでなく、部会員など多方面からアドバイスをもらい技術の習得に意欲を燃やします。

今年は受け継いだ果樹に加え、キャベツの栽培に挑戦するという田中さん。「果樹も野菜も良いものを作れるよう観察力を身に付けたいと思っています。主人も予定を早めて4、5年後の就農を考えているので、一緒にいろんなことに挑戦したいです」と、田中家4人での農業ライフに夢を膨らませます。

 イチジク

瑞々しいイチジク

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