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べじたぶる11月号「“尋ねて実践”を積み重ね一歩ずつ農地集約へ」~白木 晋平さん~
2024年12月4日更新知る
- 営農年数:15年目
- 営農地:宗像市三郎丸・徳重など6か所
- 栽培品目:米・麦・大豆
- 作付面積:延べ約13ha
飛び込んだ農業の世界
以前は、介護福祉士として介護の仕事に携わっていた白木さん。畑違いの農家へと転職したのは、実家が農家だった奥さんとの結婚がきっかけでした。結婚前から田植えや収穫の作業を手伝いながらも、“農業を継ぐ”ということはあまり考えていなかったそうですが、結婚後、義理のお父さんからの誘いを受けたことで、思い切って就農を決断しました。
とはいうものの、農業の知識もなければ、元々宗像在住ではなく人とのつながりもなかったため、「どうしていいのか分からず大変だった」と振り返ります。義理のお父さんからは、就農当初から「1年後に経営移譲する」と言われていたこともあり、“自分で考える”ということを大事にしつつ、近所の農家やJAの営農アドバイザー、そして義理のお父さんに聞きながら知識を習得していきました。
学ぶ姿勢を忘れずに
今では作業の流れを把握し、計画を立てて経営できるようになったという白木さんですが、気になることがあれば必ず“聞く”ということを今でも大切にしています。「温暖化などで毎年状況が変わるので大変ですが、だからこそ誰かに聞くことでアドバイスをもらえるし、それで症状が改善したこともありますよ」と教えてくれました。
そんな白木さんには、ほかにも大切にしていることがあります。それは、省力化です。たとえば麦、大豆の除草作業。以前は播種後にホースを引っ張って液剤をまいていたのを、粒剤に切り替えて種と同時にまくことができるようにしました。各作業の効率を少しずつ上げることで、6か所にわたる農地の細かな管理につなげています。
広大な畑
収穫の喜びを糧に
こまめな観察と管理、そして質問とアドバイスの実践を重ね、大切に米、麦、大豆を育てている白木さんにとってやりがいを感じる瞬間は、やはり収穫のとき。「どの品目も収穫は年に1回。長い時間をかけてつくってきたものができたときは、“よく頑張ってきたな”と思います」と、何にも代え難い収穫の喜びを噛みしめています。
白木さんの今後の目標は、農地を集約すること。「ずっと目指しているけどなかなか難しい。農地中間管理機構を通してしっかり進めていきたい」と意気込みます。
ふっくらと実っている様子
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