更新日:2024年5月31日
ツール・ド・九州とは
「ツール・ド・九州」は、九州の経済団体トップと各県知事で構成される九州地域戦略会議において、ラグビーワールドカップのレガシーの持続的継承や九州でのサイクルツーリズムの推進、近年九州を襲った自然災害からの復興を象徴するイベントとして開催が決定されたUCI(国際自転車競技連合)公認のサイクルロードレースです。
2023年に第1回目が開催され、2024年の「福岡ステージ」は宗像市、岡垣町で熱戦が繰り広げられます。
世界を目指す競技者にとって飛躍する機会となるとともに、ロードレースに関わる幅広い人材育成に寄与し、九州のサイクルスポーツの普及拡大、世界に誇れる美しい自然や風景を発信することによる地域ブランディングへの貢献などに大きな期待が寄せられています。
宗像市では開催に向けて、福岡県や岡垣町と連携して市民や地元事業者のみなさんの理解と協力のもと、レースとまちの魅力発信していきます。
UCI公認レースのカテゴリーは大きく分けて4つ
UCI公認レースとは
UCI(国際自転車連合)とは、自転車競技の国際競技連盟のことです。UCI公認レースになることで、集客力のある 「有力チーム(選手)」 の出場を確保しやすくなりレースの魅力が高まります。
UCI公認レースグレードは大きく分けて4つあり、上に行くほどよりハイレベルなチーム(選手)の招聘が可能となります。また、UCI公認レースに出場した選手は、順位に応じて付与されるUCIポイントを得ることで世界選手権やオリンピックなどの出場枠獲得にも繋がります。
ツール・ド・九州では、UCIに登録された国内海外の有力チームのみが参加可能な、UCIコンチネンタルサーキットアジアツアーのクラス1として、開催します。
サイクルロードレースとは
一言で表現すると、「自転車版のマラソン」
一般的に自転車競技というと「競輪」を連想するかもしれませんが、サイクルロードレースは一般公道などで100kmを越えるような長距離を走り、先頭でゴールラインを駆け抜けたものが勝者となる競技です。
サイクルロードレースは個人競技でありチーム戦
ルールについては、100名を超える選手たちが一斉にスタートして誰がいちはやくゴールにたどり着くかを競うシンプルな個人競技です。ただ、実際には各チームが自チームの中で一番力のある選手が勝利することを目的としたチーム戦になっています。
なぜ、チーム戦になるのかと言うとサイクルロードレースにおいては、「空気抵抗」が大きな負担となって選手を苦しめます。そのため、エース以外の選手たちが、隊列を組んでエースの前を走って空気抵抗を減らしながら進み、ゴール直前までいかにエースに力を温存させるかが勝利のカギになっています。
そして、力を温存してきたエースがゴール前で全力を出してチームの勝利を狙うのです。いつエースが仕掛けて前を走り出すかなど、他チームとの駆け引きがサイクルロードレースの見どころとなっています。ルール上では個人競技、しかし実態はチーム戦というのがこの競技の大きな特徴といえます。
サイクルロードレースにおける成績の価値基準は「自分のチームから優勝者を出すこと、もしくはそこに近い順位を獲得すること」であり、1チーム6名で参加し、チームから優勝者が出れば他の5人がその勝者をサポートする過程でリタイヤしても、そのチームの評価は最高ランクのものとなります。
逆に、6名全員がレースを完走しても、チームの最高成績の選手が下位であれば、そのチームの評価は低いものとなってしまいます。
サイクルロードレースの種類
自転車ロードレースには上記のようなレースに加え、公園の通路や市街地の公道を交通規制し、1周1~3キロメートルのコースを周回して順位を競う「クリテリウム」や、定められたコースのゴールタイムの早さを競う「個人タイムトライアル」、「チームタイムトライアル」などがあります。
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