更新日:2020年11月10日
令和元年度の決算が9月定例議会で認定されました。決算は、みなさんが納めた税金や国・県からのお金がいくら入り、どのように使われたか、市の財政状況をみるための資料です。令和元年度の決算と宗像市の課題、今後の取り組みについて報告します。
- 決算を分かりやすく解説した 「むなかた市の家計簿」 などを、市 「各年度の決算書、決算成果報告書」 (右記コード) と各コミセンで閲覧できます
決算の概要
令和元年度の決算は歳入決算額377.0億円、これに対して歳出決算額364.6億円でした。歳入から歳出を差し引いた12.4億円のうち、1.4億円は令和2年度に繰り越した事業の財源となり、実質収支は11.0億円の黒字決算となりました。令和元年度は市の貯金の一つである、財政調整基金からの繰入を行わず、基金残高を維持することができました。令和2年度はこの基金などを活用しながら、新型コロナウイルス感染症対策に対応する補正予算を計上してきました。
一般会計
歳入総額377.0億円(前年度比+0.2億円)
市税は前年度より1.2億円増加しています。新築戸建ての増加による固定資産税の増加が主な要因です。地方交付税は1.6億円増加しています。一方、ふるさと寄附金の減少で寄附金が2億円減少しています。国県支出金は、農業費補助金や幼児教育、保育無償化対応の負担金の増加などで13.4億円増加しています。
●用語の説明
・繰入金…基金(貯金)を取り崩したお金のこと
・市債…市が行う公共施設の整備事業などの資金調達のため、金融機関などから借り入れたお金のこと
・地方交付税…税収の多い自治体と少ない自治体間の財源を調整するなどの目的で、いったん国が集めた税を自治体に再分配しているもの
歳出総額364.6億円(前年度比▲6.7億円)
幼児教育、保育無償化の影響などで、扶助費が5.2億円増加しています。一方、ふるさと寄附事業費などの減少で補助費等が4.1億円減少し、ふるさと基金積立金などの減少で積立金が9.5億円減少しています。
●用語の説明
・扶助費…社会保障制度の一環として、生活困窮者、子ども、障がいのある人などに対して行っているさまざまな支援に要する経費(例:児童手当、生活保護費)
・公債費…借金の返済金(元金と利子)
・物件費…物品の購入、業務の外部委託などにかかる経費
経常収支比率(普通会計ベース)
令和元年度は扶助費などの増加で、前年度より0.3ポイント悪化し、92.4ポイントとなりました。市が政策的に使えるお金の割合が減りました。
ワンポイント経常収支比率とは
人件費や扶助費・公債費などの毎年度経常的に発生する経費に、地方税・普通交付税を中心とする経常的に収入される一般財源がどの程度充当されているかを表す指標
その他会計(国民健康保険、介護保険の詳細は下記関連リンクから)
(公営企業会計は消費税抜きで表示)
宗像市の課題と今後について
令和元年度の扶助費の増加にみられるように、今後も社会保障関係経費(注1)の増加が予想されます。さらに、老朽化する公共施設の維持管理費や建て替え費、新型コロナウイルス感染症対策経費など、歳出の増加が想定されます。厳しい財政状況が続く中、市は今後の歳出の増加に備えるべく、計画的な公共施設等維持更新基金の活用や事務のICT化推進による行政運営の効率化、既存事業の見直しなどを実施し、より一層の行財政改革に取り組んでいきます。
社会保障関係経費
(注1)社会保障関係経費とは、扶助費や繰出金の一部で、児童福祉費や障がい者福祉費などの社会保障制度に係る経費
令和2年度の主な新型コロナウイルス感染症対策経費
総額126.6億円(9月補正予算時点)
- 感染症予防対策の強化2.4億円
公共施設や指定避難所の消毒液の購入など - 市民生活・経済への影響の最小化109.7億円
事業者への緊急経済支援、特別定額給付金など - 市内経済の回復支援1.5億円
プレミアム付き商品券事業、ウィズコロナ対応支援補助金など - 学校の臨時休校に伴う課題への対応9.3億円
ICT環境の整備、子ども相談事業拡大など
このページに関する問い合わせ先
経営企画部 財政課 財政係 行政改革係
場所:市役所本館2階
電話番号::0940-36-1104
ファクス番号::0940-37-1242
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