更新日:2021年10月22日
令和2年度の決算が9月定例議会で認定されました。決算は、みなさんが納めた税金や国・県からのお金がいくら入り、どのように使われたか、市の財政状況を見るための資料です。令和2年度の決算と宗像市の課題、今後の取り組みについて報告します。
- 決算を分かりやすく解説した「むなかた市の家計簿」などを市 「各年度の決算書、決算成果報告書」 (下記関連リンク)他、各コミセンで閲覧できます
決算の概要
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大で、生活様式の変化や教育環境、家計、事業者への影響が甚大となりました。その状況に対応するため、12回の補正予算を編成し、感染症対策や経済対策などを行いました(下記「決算のポイント」参照)。その結果、令和2年度の決算額は、歳入決算額487.8億円、歳出決算額475.1億円となり、過去最高の決算額となりました。歳入から歳出を差し引いた12.7億円のうち、3.1億円は令和3年度に繰り越した事業の財源となり、実質収支は9.6億円の黒字決算となりました。
今後も、臨時的に新型コロナウイルス感染症対策経費が必要となりますが、加えて、高齢化の進展に伴う社会保障関係経費の増加やアセットマネジメント推進計画に基づく公共施設の維持管理・改修経費の増加も見込まれます。厳しい財政状況の中でも、デジタル化や行財政改革による既存事業の見直しなどを行いながら、行政サービスが停滞しないよう財政運営に努めていきます。
一般会計
歳入
【歳入総額487.8億円:前年度比+110.8億円】
国から新型コロナウイルス感染症対策のための財源が交付されたことなどで、歳入決算額が110.8億円増加しました。また、ふるさと寄附金が15.2億円となり、昨年度より1.2億円増加しました。一方、基金運用による基金利子収入が3.8億円減少しました(右上記「歳入」参照)。
用語の説明
- 繰入れ金基金(貯金)を取り崩したお金のこと
- 市債・・市が行う公共施設の整備事業などの資金調達のため、金融機関などから借り入れたお金のこと
- 地方交付税・・・税収の多い自治体と少ない自治体間の財源を調整するなどの目的で、いったん国が集めた税を自治体に再分配しているもの
歳出
【歳出総額475.1億円:前年度比+110.5億円】
市民1人につき10万円を給付した特別定額給付金や売り上げが減少した市内小規模事業者への30万円の給付などの新型コロナウイルス感染症対策に取り組んだ結果、歳出決算額が110.5億円増加しました(右上記「歳出」参照)。
用語の説明
- 扶助費・・・社会保障制度の一環として、生活困窮者、子ども、障がいのある人などに対して行っているさまざまな支援に要する経費(例:児童手当、生活保護費)
- 交際費・・・借金の返済金(元金と利子)
- 物件費・・・物品の購入、業務の外部委託などにかかる経費
経常収支比率
消費税増税に伴い地方消費税交付金が増加したことで、前年度より0.4ポイント改善し92.0ポイントとなりました。
経常収支比率とは
人件費や扶助費・公債費などの毎年度経常的に発生する経費に、地方税・普通交付税を中心とする経常的に収入される一般財源がどの程度充当されているかを表す指標
- 国民健康保険、介護保険の詳細は4ページ
その他会計
公営企業会計の収入、支出は、収益的収支(税抜き)と資本的収支(税抜き)の合計
決算のポイント
市民生活への支援101.7億円
国からの家計支援として1人10万円を全世帯に給付、子育て世帯へ国からの給金や市独自の応援金の給付、家庭環境の変容に対応した相談体制の強化など
子どもの安全と教育の保障8.1億円
保育所や学童保育所などの保育環境の改善、市立学校の感染防止のための消毒作業や消耗品・備品の配備、設備の増設、タブレットを活用した学校教育のICT化など
感染防止対策2.0億円
事業や施設に対する感染防止対策品の整備、オンラインでの相談業務や窓口などでのデジタルデバイスの活用、ワクチン接種体制の構築など
経済対策・事業者支援8.1億円
高齢者施設や障がい者施設への感染症対策支援、農林水産業などの一次生産者への経営継続支援、市内小規模事業者への30万円の給付、プレミアム付き商品券の発行や宿泊キャンペーンの実施など
その他2.1億円
市での雇用機会の創出など
このページに関する問い合わせ先
経営企画部 財政課 財政係 行政改革係
場所:市役所本館2階
電話番号::0940-36-1104
ファクス番号::0940-37-1242
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