更新日:2024年10月2日
脱炭素とは
脱炭素とは、地球温暖化の原因となる、二酸化炭素などの温室効果ガスの「排出量」から、森林などによる「吸収量」を差し引いた合計を実質ゼロにすることを言います。
「脱炭素」の他、「ゼロカーボン」や「カーボンニュートラル」とも呼ばれます。
脱炭素社会の実現のためには、温室効果ガスの排出量の削減および、植林などによって吸収量を増加させる必要があります。
脱炭素のイメージ図 (出典:環境省脱炭素ポータルHP)
地球温暖化とは
地球の周りにある温室効果ガスは、地球から宇宙に逃げる熱を吸収する作用があります。
そのため、温室効果ガスが増えすぎると、どんどん気温が上昇してしまうのです。
これを「地球温暖化」と言います。
温室効果ガスの種類は、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロンなどがありますが、その大半は二酸化炭素です。
私たちは生活の中でたくさんの二酸化炭素を排出しているため、温室効果ガスが増え、地球温暖化が進んでいるのです。
地球温暖化の影響
地球温暖化が進⾏すると、極端な気温の変化や異常気象による集中豪⾬などの災害の頻発、海⾯上昇による居住地の損失などが引き起こされます。私たちの⽣活においても、近年の台⾵や集中豪⾬による災害や、気温上昇による熱中症のリスクなど、⾝近な問題となっています。
宗像市でも進む地球温暖化
福岡観測所(福岡市中央区大濠)で測定された年平均気温は、100 年間で 2.48℃上昇しています。
宗像市においても、過去 40 年間で平均気温が約 1.52℃上昇しており、地球温暖化が進んでいると考えられます。
また、宗像市を含む九州北部地方の大雨(日降水量 100mm 以上)の年間発生日数は 100 年あたり 2.1 日増加しており、気候変動の影響がみられます。
(出典:第2次宗像市環境基本計画(中間見直し))
宗像市の気候変動の影響
令和6年7月豪雨の際は、市においても道路冠水などの被害がありました。
また、夏季を中心として毎年のように熱中症による救急搬送が発生しており、2023年には宗像地区内(宗像市、福津市)で高齢者を中心に110名が搬送されました。
令和6年7月豪雨時の様子
宗像市の現状と目標
市における温室効果ガスの排出量の推移は、以下のとおりです。
2013年度以降、温室効果ガスの総排出量は、減少傾向にあります。
2019年度の温室効果ガス排出量は、約37万9千t-CO2となり、2013年度比で32%減少しています。
市の目標としては、2050年に温室効果ガス排出実質ゼロ、つまり「ゼロカーボンシティの実現」を目指しています。
(出典:第2次宗像市環境基本計画(中間見直し))
「緩和」と「適応」の地球温暖化対策
地球温暖化対策には、大きく分けて「緩和」と「適応」の2つがあります。- 「緩和」…温室効果ガス排出量を削減し、気候変動を和らげる(または植林などによって吸収量を増加させる)
- 「適応」…気候変化に対して自然生態系や社会・経済システム を調整することにより気候変動の悪影響 を軽減する(または気候変動の好影響を増長させる)
(出典:A-PLAT気候変動情報プラットフォーム)
宗像市の緩和策と適応策
宗像市は、緩和策と適応策を両輪として、地球温暖化対策を推進しています。
緩和策 | 適応策 |
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宗像市の重点施策
社会情勢の変化や、宗像市が直面する課題を踏まえつつ、実施により多くの効果が期待される 3 つの取り組みを、今後特に重点的に取り組んでいく『重点施策』 として位置づけています。